【阪神】77キロのドラ2は一冬8キロ増の成功体験「大谷ボディー」で13年の藤浪以来、高卒1年目初勝利目指す
阪神のドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=が2日、大谷ボディーで高卒1年目のプロ初勝利を誓った。この日は兵庫・西宮市内のグラウンドで自主トレ公開。ルーキーイヤーの目標を「体を大きくする」と色紙に記した。187センチ、77キロとプロ野球選手としてはやや細身な右腕。「大谷さん以上はいきたくないですが、大谷さんのちょっと手前ぐらい(笑)」。193センチ、100キロ以上とされるドジャース・大谷級への大変身を思い描いた。 元々、食が細く元日に食べた餅は2個だった。ただ、「分けたら食べれる方」で高校時代は休み時間に間食し1日8~10食。一冬で8キロ増量に成功したこともある。大谷も日本ハム入団時は86キロ。地道な食事とトレーニングで増量を狙う。 1歳上で高校時代から目標にするソフトバンク・前田悠は昨年10月に1軍デビュー。「その前には投げて、プロ初勝利を挙げられたら」。昨季、左腕が果たせなかった初勝利への思いはひとしお。高卒1年目でプロ初勝利となれば球団では13年の藤浪以来となる。将来的な夢は200勝投手。「任された試合を勝ち切っていけば近づいてくる」。どこまでもビッグな18歳。すでに大物感を漂わせている。(直川 響) ◆プロ野球選手の大幅増量 ▽中田翔(中日) 巨人時代の22年、20キロ増量し112キロでキャンプイン。この年は8月から4番を務めるなど109試合で打率2割6分9厘、24本塁打、68打点だった。 ▽東晃平(オリックス) 育成出身右腕は入団当初、70キロだったが、1日6食に挑戦するなど体重が20キロ増え、球速も12キロアップ。史上2人目のデビューから先発だけで無傷の8連勝。 ▽清宮虎多朗(日本ハム) 楽天時代の21年にトミー・ジョン手術を受けた後、ウェートトレなどで約20キロ増量。約2年で10キロ以上の球速アップに成功し最速は161キロ。今季から日本ハムに育成選手として入団。
報知新聞社