「ご飯論法」神谷貴行氏、「不当に除籍・解雇」と共産党を提訴 すでに除名提訴の松竹氏とタッグ、大物弁護士も注視・応援
「ご飯論法」の考案者のひとりで、共産党から規約違反に問われて除籍・解雇された漫画評論家の神谷貴行氏(54)が2024年11月12日、党員・職員としての地位確認を求めて東京地裁に提訴した。除籍・解雇までにパワハラがあったなどとして、党側に約983万円の損害賠償も求めている。 【画像】集会で発言する川人博弁護士。労働問題に強いことで知られる 神谷氏の除籍・解雇は、ベテラン党員だった松竹伸幸氏(69)が党首公選制を著書で主張したことなどが原因で除名され、それに神谷氏が異論を唱えたことが発端。松竹氏は地位確認を求めて24年3月に提訴しており、係争中だ。この日、神谷氏が開いた集会には松竹氏も姿を見せ、神谷氏は松竹氏の訴訟について「連帯するし、応援する」などと話した。 ■政策・政治的主張は「同じところもあり、違うところもある」 神谷氏が、党の福岡県委員会内の会議で松竹氏の除名処分への異論を唱え、その会議の決定などをブログで公開したところ、規約違反に問われて24年8月に党を除籍、解雇された。共産党の規約上、除籍と除名は党員資格がなくなるという点で共通しているが、除名は「処分」の一部だとされている。 神谷氏は提訴後に東京・霞ヶ関の司法記者クラブで記者会見を開き、続けて赤坂の貸し会議室で支援者向けの集会を開いた。松竹氏はこの集会の最前列に姿を見せた。 神谷氏によると、政策・政治的主張は松竹氏と「同じところもあり、違うところもある」。ただ、松竹氏の除名手続きには「重大な瑕疵がある」として、 「共産党はルール通り、それ(手続き)を幹部にやらせるというのは、大変大事なことだと思っており、私の裁判が目指すものと共通した、連帯したものがあると思っている。その点でも、松竹さんの裁判については連帯するし、応援するという立場だ」 などと話した。 松竹氏が集会で発言する場面はなかったが、集会の様子を「希望と元気の出る神谷集会でした」というタイトルでブログに書いている。記者のリクエストを受けて神谷氏とのツーショット撮影にも応じた。