【B’z独占インタ②】2人が語るお互いの大切さと出会えた奇跡 情熱と夢の融合 ドームツアーへ熱き鼓動
松本孝弘(63)稲葉浩志(60)によるロックバンド「B’z」が今年訪れる冬に7年ぶりにドームツアーを行うと発表、本紙の単独インタビューに応じた。NHK紅白歌合戦に初出場してから2時間後の電撃発表で、新聞社のインタビューに2人そろって答えるのはデビュー37年で初めて。前年のソロ活動を糧にした2人の合体と7年ぶりのドーム降臨。日本最強のロックミュージシャン2人に思いを聞いた。(阿部 公輔) 【画像あり】 【紅白】マイクもびっくり!?機材トラブルも吹き飛ばす 【紅白】マイクもびっくり!?機材トラブルも初出場B’zの圧巻パフォ画像 ――お互いの大切さ、出会えた奇跡を再確認する機会にもなっていそうですね。 松本 「まあ、そこは事あるごとに感じています。僕の人生の中であの立ち位置にいる人は彼をおいて他にいませんから」 稲葉 「元々、B’zで歌うことでボーカリストのスタイルをつくってきましたが、サウンドのスタイルがB’zとソロでは全く違うので、今後ソロをやることによって、またちょっといろいろなことを身につけて、B’zでまた新しい松本さんのギターと僕の声の組み合わせ方だとか、そういう新しいものが生まれるといいなと思っています。松本さんは全然ブレないですからね、あの揺るがなさは凄いです(笑い)」 ――2025年は17~18年のLIVE DINOSAUR以来7年ぶりのドームツアーの開催となります。現段階で決まっていることは限られていると思いますが、どんなツアーにしたいですか? 松本 「過去の作品のみに頼ることなく、新作を持ってのツアーにしたいと思います」 稲葉 「サポートメンバーを含めてまだ決まってないですが、フレッシュな気分でやりたいですし、皆さんからもフレッシュな印象を受けるような内容にしたいなとそれは強く思っています」 ――B’zのドーム公演といえば03年に「アラクレ」を演奏しながらモトクロスのバイクが空中を飛び交うスリリングな演出が思い出されますし、05年の円形ステージが高速回転する中で歌い、演奏し続けたド迫力のシーンなど、日本のロック史に刻まれる伝説の場面が数々あります。今回のドーム。ぼんやりなアイデアでもいいので具体的な構想があればちょっとでも教えてくれませんか? 松本 「あれはあれで当時インパクトがあったと思いますが、現在なりのド迫力がある演出を考えたいですよね。とにかく見に来てくれた皆さんが楽しかった、やっぱB’zのショーはいいよねと言って帰っていただけるようなショーにしたいです」 稲葉 「サーカス的なことはやらないとは思いますが(笑い)、今までにない形でB’zのサウンドがさらに映えるような演出があればやりたいなと思いますね。恐らく23年までのPleasureとは変わるとは思います」 ――また21年にコロナ禍で、Mr.ChildrenとGLAYを迎え実施された「B’z presents UNITE #01」から約4年ぶりに、今年6月「UNITE #02」が開催されますね。今回の共演者も楽しみですが、この「UNITE」を開催する意義を教えていただけますか? 松本 「元々はコロナ禍だからこその発想でしたが、何よりもファンの皆さんに喜んでいただけましたし、僕たちバンドも楽しみ、互いに刺激し合える素晴らしい機会でした。Mr.Childrenさん、GLAYさんが長きにわたって第一線で活動を続けている理由がよく分かりました。2組とも素晴らしいバンドです。UNITEは可能な限り続けるべきと思っています。次回の共演者にもぜひ期待してください」 稲葉 「最初の『UNITE #01』は、あの状況だったのでとても強く印象に残っていて、あの中でもとても充実感も達成感もありましたね。あの時ステージで『#02』をほのめかしてはいましたが、次に誰というアイデアは全くなかったので、時間を経てスタッフからもそろそろこのタイミングで可能性があれば…ということで提案をもらって、UNITEの相手探しから始めてもらって、それがバンドの皆さんに承諾が得られたタイミングで今回の『#02』になっていると思います。なので面白がって引き受けてくださったバンドの皆さんには本当に感謝しています」 ――新しい年は久しぶりにお二人でCMにも出演(アサヒスーパードライ)します。B’zとして精力的に活動する感じが伝わってきますが、改めてどんな一年にしたいですか? 松本 「自分に与えられた仕事に情熱を持って臨み、B’zとして変わることなくより良い音楽創りに努めます。音楽で充実した年にしたいです」 稲葉 「24年は松本さんにほとんど会ってなくて…。会ってはいるけど本当に合計しても数十時間だと思うので、その割には結構活動している感じがして、いつもより露出が多いんじゃないかと思います(笑い)。25年は共に活動をする時間が大幅に増えると思うので“何が今からできるんだ”という夢を語り合って実現していきたいなと思います」