兵庫復帰目指す小牧太騎手 ジョッキーとしての第3章へ…2次試験は目前
競馬界の旬な話題や馬を取り巻くさまざまなことがらを深掘りする夏競馬企画「サマースペシャル 2024」。第2回は、兵庫県競馬組合への復帰を表明した小牧太騎手(56)=栗・フリー=に現在の心境を聞いた。5月に地方騎手免許の1次試験を突破し、2次試験が目前。2004年にJRAに移籍してから20年。いまも衰えぬ情熱に迫った。(聞き手・増本隆一朗) ──地方競馬への復帰を表明。2次試験が目前だが、今の心境は 「とりあえず無事に(4、5日の)2次試験を受けるということかな。(実技試験があるので)面接までにけがしないように、遅刻しないようにというところだね」 ──移籍を決断したのはいつ頃 「今年に入ってからだね。ここ5、6年はあまり乗り鞍もなかったし。こういう選択肢があるとは想像もしていなかったけど、いいことを思いつけた。新たにチャレンジできるということで、自分自身に活気が出てきたね」 ──それだけの情熱はどこから 「やっぱり騎手という職業が好きなんやろうね。そうでないと、ここまでやってないわ。もうちょっと乗せてくれんかなと考えていたところで、園田なら乗せてくれる人もいるし、ファンも喜んでくれる。自分自身、まだまだ若いと思っているからね」 ──弟・毅さんが兵庫で調教師をしていることも大きい 「そうだね。自分が(JRAで)乗っていたヤルキゲンキフトシも園田に帰っているからね。馬主さんもみんな力を貸してくれた」 ──JRAの障害で活躍している長男・加矢太騎手(27)の存在は 「最初は(自分が)見守って(やらないと)と思っていたけど、ある程度、安定してきたし、慣れてもきた。とはいえ、本当はもっと期待しているんやけどね。これからもお互い切磋琢磨(せっさたくま)して、頑張っていけたら」 ──JRAに移籍して20年。どんな期間だった 「GⅠを勝ったのもうれしかったけど、あっという間やったというのが一番かな。年を取ったというのもあると思うけど、一年が過ぎるのがどんどん早くなっていったね。もうここまで乗ったら、思い残すことはないわ」 --改めてこれからの意気込みを