620万ドルで売却されたバナナ

　壁にガムテープで貼られたバナナが、620万ドル（約9.6億円）の超高値で売却された。イタリア人アーティスト、マウリツィオ・カテランによって制作されたバナナをグレーのガムテープで白い壁に貼り付けた作品『コメディアン』が、ニューヨークで開催されたサザビーズのオークションで落札された。 【写真】謎の現象が話題…紙シールが貼られたバナナだけ明らかに熟れるのが早い！ 　ニューヨーク・タイムズ紙によると、出品価格は80万ドル（約1.2億円）からスタート。7人の入札者が史上最も高価なフルーツをかけて競い合ったという。 　今回落札した中国出身のブロックチェーンエンジニア、ジャスティン・サン氏は本物であることの証明書と展示方法の説明書も受け取るという。 　本人はXに近日中に「食べる」ことを公言。「これは単なるアート作品ではありません。アート、ミーム、暗号通貨コミュニティの世界をつなぐ架け橋となる文化現象です。この作品は将来、より多くの考えや議論を生み、歴史の一部となることを私は信じています」 　「所有者になれたことを光栄に思うと共に、このバナナが世界中のアート愛好家に更なるインスピレーションとインパクトを与えることを楽しみにしています。更に近日中にこのユニークなアート体験の一環として私自身が食べ、芸術史及び大衆文化におけるバナナの地位向上に努めるつもりです。ご期待ください！」 　作品は2019年に開催されたアート・バーゼル・マイアミ・ビーチで発表されたが、多くの参加者が冗談なのか本気なのか自問自答する結果となり、注目度の高さから撤去される事態となっていた。 （BANG Media International／よろず～ニュース）