悠仁さま、筑波大学ご進学で積み上がる「通学手段・警備体制・お住まい」巨大コストの実情
筑波大の留学制度
秋篠宮さまは11月25日に開かれた、トルコ訪問に際しての会見内で、悠仁さまに対し、「海外で学びを深めてくれたらうれしい」と言及された。筑波大の留学制度について、この筑波大OBが続ける。 「学生交流協定を結んでいる海外の大学への交換留学など、留学には4つの種類があります。悠仁さまが進学される学群は英国の『マンチェスター大学』生物科学部と交流協定を締結しています。マンチェスター大学で学んだ期間は筑波大の在籍年数にカウントされるので、留年することなく卒業が可能。海外留学を視野に入れて入学する人も多いですよ」 悠仁さまも春からのキャンパスライフに思いを馳せていることだろう。しかし、ある皇室ジャーナリストは警鐘を鳴らす。 「'19年4月、当時通われていた『お茶の水女子大学附属中学校』の悠仁さまの机の上に刃物が置かれるという衝撃の事件が起きました。犯人は“悠仁さまを刺そうと思った”と明確に動機を語ったのです。筑波大は、悠仁さまの姉の小室子さんや佳子さまが通われたICU(国際基督教大学)と比べて、約5倍の敷地面積。入り口も多く、容易に構内に侵入できるなどの危険性をはらんでいます」 しかし、警備に関して、ある宮内庁OBは敷地面積は関係ないと分析する。 「防犯カメラや警備員の数を増やすなど、いくつかの策は講じるでしょうが、警備としては、悠仁さまが受けられる授業の棟や研究室、食堂など悠仁さまが生活するエリアの近辺が主になるでしょう。構内の至るところに警備を配置するという大それたことは行わないと思います。しかし、悠仁さまは佳子さまや愛子さまとは違い、将来天皇になられる方です。そうした点から、日常的な巡回警備も、より強固になることは考えられます」
通学路の警備問題は
宮内庁によると、今のところ悠仁さまは赤坂御用地から通われる見通しだという。しかし、現在のお住まいから筑波大学までは車で1時間以上、電車では片道2時間ほどかかる。赤坂から通うのは、はたして現実的なのだろうか。宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司さんが、通学路の警備問題について解説する。 「将来、天皇におなりになる方ですから、それなりの警備体制が必要です。赤坂御用地の宮邸から通われる場合、自動車でも電車でも、通過する千葉県警や埼玉県警も関わることになるでしょう。悠仁親王殿下のご負担も大きくなりますので、当初は宮邸から通われるとしても、卒業までそうされるとは思えません」 ゆくゆくはひとり暮らしの可能性もありそうだ。前出の皇室ジャーナリストは悠仁さまの居住形態について、 「学生宿舎よりは一軒家やマンションのほうが好ましいのではないでしょうか。一軒家は人の出入りがないですし、塀を高くして外からの視線を遮ることができるので、警備はしやすくなります。 さらに、つくば駅周辺にはいくつかのタワーマンションがあり、その上層階であれば、外から悠仁さまの私生活を覗かれることはないでしょうし、防犯面も優れています。タワーマンションの可能性も十分考えられます」 筑波大への進学によって“巨額コスト”がかかることが想定されるが、皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授によると、 「金銭面を含む秋篠宮家への優遇が増えるのであれば、逆風が強まってしまうのでは。 皇族が社会の中に入り、一般国民と同様の生活をすることの問題点について、宮家や宮内庁は真剣に検討していかないと、悠仁さまご自身の精神的な負担や国民からの反発を増やすだけの結果になる危険性もあると思います」 悠仁さまのキャンパスライフにおける山積みの課題を解決することはできるのだろうか─。 小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数 山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている