ベントレーが世界初の「eフューエル試乗会」に挑戦!新型コンチネンタルGTで元気に走って二酸化炭素排出量を3割削減
ウルトラハイパフォーマンスハイブリッドの「可能性」が見えた
新型コンチネンタルGTスピードは、ベントレー史上最もパワフルなロードゴーイングモデルとして誕生しました。搭載されるウルトラパフォーマンスハイブリッドパワートレインは、最高出力782PS、最大トルク1000Nmを発生、従来のW12搭載モデルよりも優れた動力性能を達成しながら、CO2排出量は29g/kmと大幅に減少しています。 試乗会で採用されたeフューエルは、純粋に再生可能エネルギーから得られる水素と、周囲の空気からろ過できるCO₂(二酸化炭素)から製造されたものです。ポルシェがチリの事業会社HIFとともに展開するハル・オニ パイロットプラントから供給。CNF3対普通ガソリン1の割合でブレンドされた燃料が、試乗車に給油されました。 新しい第4世代コンチネンタルGTのウルトラパフォーマンスハイブリッドパワートレインとeフューエル、そしてホテルからの100%再生可能電力の供給によって、車両のCO2排出量はそれまでの試乗イベントの内訳よりも93%削減することができたそうです。 ドライブルートは、サステンパス、グリムゼルパス、ヌフェネンパス、ザンクトゴッタルドパスの4つの有名な峠を組み合わせたもの。イベントに参加した12台のコンチネンタルGTスピードは、7日間で約8,000マイル(約480km)を元気に走行しましたが、それでもゲスト1人あたりの全体的なカーボンインパクトは30%削減される計算になります。 参加した面々は、ウルトラパフォーマンスハイブリッドパワートレーンの優れた動力性能を体験しただけでなく、新しい2チャンバーエアスプリングと新しいデュアルバルブダンパーの組み合わせ、ベントレーダイナミックライド(48Vアクティブアンチロールコントロール)、eLSD、トルクベクタリングを備えた新しいシャーシシステムがもたらす卓越したダイナミック性能にも、高い評価を送ったそうです。 ベントレーはあらゆる状況において、こうしたWell to Wheelにおけるサスティナビリティへの取り組みを加速させています。ハル・オニ パイロットプラントでは将来、年間10万リットルの生産を目指しているとのこと。 ガソリンに完全に変わるまでにはまだまだ道のりは遠いものの、クルマ文化のイメージリーダーとも言うべきブランドが先導するこうした「一歩」は、決して小さなものではないはずです。
Webモーターマガジン編集部