【MLB】菅野加入のオリオールズは引き続き先発補強へ エース格の獲得を狙う バーンズ引き留めは困難か
今季15勝を挙げたエース右腕のコービン・バーンズがFAとなり、大型契約での引き留めが難しいとみられているオリオールズ。今オフは2人の先発投手の獲得を目指しており、まずはその第1弾として菅野智之の獲得に成功した。しかし、バーンズに代わるエース格の先発投手をまだ確保できておらず、今後も先発補強を続けていくとみられる。ドジャースからFAとなったジャック・フラハティ、もしくはパドレスからのトレードが噂されているディラン・シースなどが候補となりそうだ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、今オフのオリオールズの補強プランについて「彼らは2人の先発投手を獲得することを目指してオフシーズンを迎えた。2人ほしいんだ」とコメント。「1人目は、もちろんエース格の先発投手を獲得できるのが理想的だ。2人目は、伸びしろがあり、他球団のレーダーにあまり映らないような選手がターゲットだった。つまり、それが菅野だ。よって、菅野の獲得は、より大きな動きの前触れに過ぎないだろう」とオリオールズの狙いについて解説した。 オリオールズはクオリファイング・オファーの対象となるFA選手を獲得してドラフト指名権を失うことを望んでおらず、ニック・ピベッタやショーン・マナイアの獲得に動く可能性は低い。フラハティが獲得候補に挙がっているのはクオリファイング・オファーの対象でないことが大きい。また、昨オフにバーンズを獲得したように、トレードでのエース獲得に動く可能性もあり、その場合はシースやルイス・カスティーヨ(マリナーズ)が有力候補になるだろう。 オリオールズがエース獲得に成功したと仮定して、その投手がローテの1番手となり、グレイソン・ロドリゲス、ザック・エフリンとともに先発3本柱を形成。菅野はローテの4番手として開幕を迎える可能性が高い。オリオールズが菅野を中4人のローテで起用するかどうかは不明だが、現時点では先発5~6番手はディーン・クレーマー、トレバー・ロジャース、アルバート・スアレス、ケイド・ポビッチ、チェイス・マクダーモットらが争うことになりそうだ。