「犬が空中でパクパクする」様子は危険? 意外と知らない犬の健康とは
愛犬の健康管理をするうえで知っておいてほしい健康トリビアを獣医師の重本仁先生に聞きました。知っているといないとでは、愛犬の命にかかわることも。ぜひ、うちのコのお世話や健康管理、病気予防に役立ててください。 【写真】床にペタンと伏せて見上げるノーフォークテリア
愛犬がボーッとしていたり、空中をパクパクと嚙むしぐさをしたらてんかん発作かも!
てんかんとは脳の病気で、脳に異常な興奮が起きて、けいれんなどの発作を起こします。発作には、一時的にボーッとしたり、空中をパクパクと噛むような一見発作とわかりにくい症状が出ることも。気になる症状が繰り返し見られたら、その動画を撮って受診して。
SFTS、ライム病は飼い主さんにもうつる危険がある
いずれもマダニを介して感染します。SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とライム病は人にも感染。愛犬の体についていたマダニが飼い主さんに寄生したり、愛犬との過剰なスキンシップが原因で、飼い主さんに感染する危険があります。
犬が巨峰を口にすると中毒症状を起こす
犬がぶどうの類を口にすると中毒を起こして、嘔吐や下痢などを起こすことが。深刻な場合は急性腎不全を発症し、死に至るケースも。生のぶどうだけでなく、レーズンも同様に与えてはいけません。
事前検査で問題なければシニア犬でも全身麻酔ができる
割合としては少ないですが、悪条件が重なると全身麻酔が原因で命を落とすことが。しかしそのようなことが起きないよう、必ず事前に体力や臓器などの検査を行います。問題ないと判断されれば、シニア犬でも全身麻酔が可能です。 犬の健康にまつわるトリビアをご紹介しました。愛犬の健康長寿のために、覚えておきましょう。 お話を伺った先生/王子ペットクリニック院長 重本 仁先生 参考/「いぬのきもち」2024年3月号『いぬの健康クイズ』 文/いぬのきもち編集室
いぬのきもちWeb編集室