縁結び神社の七夕祈願祭 ── 東京大神宮
縁結び神社として知られる東京大神宮(東京都千代田区)で7日、「東京大神宮 七夕祈願祭」が開かれた。夜になり、短冊が鈴なりに飾り付けられた笹竹がライトアップされると、参拝者は相次いでカメラのシャッターを切っていた。
毎年7月7日の七夕の日に行われている。開催に先立って、東京大神宮では6月1日から女性用の「織姫短冊」と男性用の「彦星短冊」を用意し、参拝者への配布を開始。参拝者の願いごとが書かれた短冊は、境内に飾られた笹竹に結びつけられた。関係者によると、今年笹竹に飾られた短冊の数は約1万枚弱で、例年よりも若干多めという。 拝殿の中では、午後3時から希望した参拝者約100名ごとに、心願成就と除災招福の祈願を順次実施。祈願を受けた参拝者には、東京大神宮特製の七夕守りや記念品が授与された。 夕方が過ぎ、あたりが暗くなるにしたがって参拝者が増え、境内は混雑。見る限り女性の数が圧倒的に多かったほか、男女のペアもちらほら見られた。東京大神宮と同じ千代田区内の職場から20代の彼女とともにやってきた30代男性は、「互いの関係がよりよくなりますように」との願いを短冊に込めたと笑顔で話した。一方、東京都豊島区在住の30代女性会社員は、短冊を笹竹にくくりつけたあと、「来週日曜日に開かれる空手大会での優勝を祈願しました」と教えてくれた。 東京大神宮によると、祈願祭が終わったのち、笹竹から外された短冊は大安吉日を選んで行われる「お焚き上げ」という行事で燃やされ、天に願いが届けられるという。 (取材・文:具志堅浩二)