低反発バットなど関係ない!“飛距離モンスター”マーティン・キャメロン(東海大札幌) に大爆発の予感!
「日本一になりたい」
気持ちの安定と共に、技術も向上していった。 「練習量は誰にも負けません。朝は5時30分から練習を始めて、寮の点呼がある6時30分までトレーニングをします。このことは誰にも言っていないのですが、早いときは4時台に起きてやることもあります。誰にも負けないほどの練習をしたという自信を持つためにやり続けています」 この朝の自主練習は、マーティンが1年の秋から始めている。マーティンは自身を律して、継続することで目には見えない、自信という武器を得ようとしている。本人が内面の成長を意識しているのが伝わってくる。 マーティンの内面の成長を周りも感じている。学生コーチに近い存在でもある同校のマネージャー高橋琉我(るうが)は、「マーティンは入学した時から、いちばん人間性が変わった選手だと思います。昔は調子の波がありましたが、今は副キャプテンになってチームを引っ張れる存在になっています」と話す。 技術だけでなく内面を磨いてきたマーティンの夏は、もう目前だ。 「日本一になりたいです。チームが苦しい時に大事な一本が打てる選手になりたい」 最後の夏の初戦は27日。相手は札幌平岸だ。マーティンの打棒が爆発することに期待したい。