北海道 大雪山・黒岳から日本一早い紅葉の便り
ここ数日高気圧に覆われ、乾いた空気のもと内陸などで朝晩の冷え込みが見られた北海道。大雪山系の黒岳の山頂付近から日本一早い紅葉の便りが届きました。
昨日(4日)と今日(5日) 朝晩は冷え込む
北海道付近は昨日(4日)から今日(5日)午前にかけて、別名ハイベルトともいわれる東西に帯状に広がる高気圧に覆われたため広く晴れて、風も弱まりました。大陸由来の乾いた空気が上空に入ったと考えられ、内陸を中心に朝晩は放射冷却現象が発生し、気温が下がりました。昨日の最低気温は上川地方の下川で7.5度を観測し、道内では8月21日以来の一桁の気温となりました。 この影響か、大雪山系の黒岳より山頂付近で紅葉が見られたとの便りが届きました。連絡をくださった(株)りんゆう観光によると、今年の紅葉は例年並みとのことで、黒岳山頂付近を越えたところでは高山植物の一種であるウラシマツツジが赤く色づき始めたとのことです。日本の紅葉は黒岳をはじめとする大雪山系から始まるとのことで、今後は次第に季節が夏から秋へと変わっていきそうです。 なお、北海道付近にはサハリン方面に進む低気圧からのびる寒冷前線が近づいています。今後道内は道北を中心に広く雨が降り、宗谷地方では明日正午までの24時間に降る雨の量は多い所で100ミリの大雨となる恐れがあります。当面は大雨による土砂災害などに十分注意して下さい。
日本気象協会 北海道支社 佐藤 雅義