転職しなくても「履歴書」を毎年書く。シリコンバレーで結果を出す人の合理的な習慣
転職活動で「自分の市場価値」を客観的に把握する
3つめが、ヘッドハンターや転職サービスに登録することです。履歴書をまとめてあれば、すぐ登録できます。 ヘッドハンターや転職サービスに登録すると、自分にどんなオファーがあるかを具体的に知ることができます。それによって、自分のマーケットバリューを客観的に把握することもできるでしょう。この「自分の市場価値を知る」という目的だけでも、転職活動をしてみる意味があると私は思っています。 自分に足りないものがあるとすれば、履歴書を書いたとき以上にリアリティを持って、その「足りないもの」が何なのかも理解できますし、補う努力をすることもできます。 もしみなさんが、まだ転職に前向きになれていないとしても、この本を読んだことを一つのきっかけとして、具体的に転職活動をしてみることをすすめます。 転職活動をきちんとやろうと思う人は、企業のサイトを見たりして情報を調べることも一つの方法ですが、ヘッドハンターや転職サービスで紹介を受けて、少しでも興味を持てそうな会社があれば「その会社の人と会って話す」ことを最優先しましょう。 「いい会社かどうかわからないのに、わざわざ会って話をするのは面倒だ」「もうちょっと事前によさそうな会社を絞るポイントを知りたい」などと考える人もいると思いますが、人に会ってみることもせずに候補を絞ろうとすることは、個人的にはまったくおすすめできません。 ベンチャーキャピタルでもそうなのですが、会社のデュー・デリジェンス(価値やリスクの評価)をするときは人に会うことが絶対に必要です。 少しでも興味がある会社ならば、まず社員と会ってみるということがデュー・デリジェンスの最初の一歩といってもいいほどです。 なるべく早くさまざまな人に会ってこそ、会社のよし悪しを見極めるための情報がきちんと入ってきます。もちろん、その業界のことを学ぶという意味でも、人に会うことは非常に有意義です。