ミュウミュウのスリッパ、いつ履く?どこで履く?【栗山愛以、モードの告白】
パリはいちいち道が広く、ちょっとした移動のつもりでもかなり歩かされます。公共交通機関やタクシーを利用したとしてもあっという間に1日2万歩くらい達成してしまう。以前スタイルアップを重視してピンヒールで頑張ったこともありましたが、名物の石畳による衝撃にもやられて数時間で足取りがおぼつかなくなり何度もホテルに戻って休憩を余儀なくされていました。その点、見た目にもインパクトがあり、はき心地も抜群のスリッパは最強のはず。 そんなわけで旅のお供に決定し、実際にパリで試してみると石畳の刺激が薄めのソールから響いたりはしましたがやっぱりガツガツ歩ける。スタイリングのはずしとしても重宝しました。
ちなみに、楽なので機内にもいいのかもと思い、ジャージにスリッパで部屋着感をアップさせつつ、行きも帰りもこのスリッパで搭乗しました。フライト中は機内用のスリッパで過ごしていたのですが、見た目はほぼ一緒なので周囲には履き替える必要がないのでは、と思われていたのかもしれません。 TEXT BY ITOI KURIYAMA 栗山愛以(くりやまいとい) 1976年生まれ。大阪大大学院で哲学、首都大学東京大学院で社会学を通してファッションについて考察。コム デ ギャルソンのPRを経て2013年よりファションライターに。モード誌を中心に活動中。