桐谷健太“栗山”、救ったはずの小西桜子“唯花”に責められる姿がやるせない<Qrosの女>
桐谷健太が主演を務めるドラマプレミア23「Qrosの女 スクープという名の狂気」(毎週月曜夜11:06ー11:55、テレ東系/Lemino・TVerにて配信)の第2話が10月14日に放送された。栗山(桐谷)が洗脳から救ったはずの小西桜子“唯花”に責められる姿が描かれ、やるせない気持ちにさせられた。SNSでも「何が幸せなんか他人には分からんよなぁ」「2話も面白かった。深い…」と視聴者からコメントが寄せられた。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】桐谷健太“栗山”と影山拓也“矢口”は怪しげな講演会に潜り込む ■芸能界の闇をあぶり出すゴシップエンターテインメント 同ドラマは、誉田哲也が新境地に挑みつづった、「芸能界」と「週刊誌」を舞台にした長編同名小説が原作。話題のCM美女「Qros(キュロス)の女」の正体を巡って、芸能界、週刊誌業界だけでなく一般人までも巻き込んだミステリーとサスペンスが入り混じるゴシップエンターテインメント。 「世の中が求めるネタを提供しているだけだ」と言いながらあらゆる芸能人の“真実”を暴き、部数を上げていく「週刊キンダイ」所属のスクープを連発する敏腕記者・栗山孝治が、ある謎の女性「Qrosの女」との出会いをきっかけに、思いもよらぬ事件に巻き込まれていく姿を描く。 栗山とタッグを組む若手記者・矢口慶太を影山拓也(IMP.)が、「週刊キンダイ」の編集長・林田彰吾を岡部たかしが、栗山と因縁がある謎のブラックジャーナリスト・園田芳美を哀川翔が、栗山の妹・栗山志穂を田村保乃(櫻坂46)が演じる。 また、謎の美女「Qrosの女」とCMで共演し、話題となった人気俳優・藤井涼介役を増子敦貴(GENIC)が、“Qros”のCMに出演する人気俳優・福永瑛莉役をなえなのが、格闘家・近藤サトル役を三浦孝太が、芸能界を引退後、消息不明となっている元俳優・遠藤亜矢(久岡リナ)役を川島海荷が、話題のCM美女「Qrosの女」役を黎架が務める。 ■栗山は唯花が搾取されていたことを突き止める 「週刊キンダイ」の敏腕記者・栗山孝治は元政治班の若手記者・矢口慶太を従え、スクープを求めて取材に当たる日々を送っている。 栗山はいつものように矢口と、突然事務所を退所した俳優・唯花(小西桜子)の真相を追う。栗山は調査するうちに唯花の元マネジャー・本条(小林きな子)と新マネジャー・宇野(遊井亮子)が裏で手を結び、唯花を洗脳して搾取していることを突き止める。この栗山のスクープ記事のおかげで「週刊キンダイ」は実売20万部を突破し、栗山はお手柄となった。 数日後、社内のトイレで人知れず吐く栗山の姿が。 ■栗山の元を訪れた唯花の本心は… 栗山が編集部に戻ると、客が来ていることを知らされる。栗山を訪ねて来たのは唯花本人だった。 唯花は栗山にありがとうございましたとお礼を言うが、「あなたの記事で目がさめました。これで嫌な思い出しかない場所に引き戻された。顔も名前もない人たちから一言一句をチェックされて誹謗(ひぼう)中傷されるクソみたいな世界に」と言葉を続け、栗山はゴクリとつばを飲む。唯花は「幸せだったのに。せっかくあの女が居場所を作ってくれたのに」と言って栗山に近づき、栗山の胸をどんと叩くと「返して」と声を絞り出し、去って行く。栗山は黙ってたたずんでいるのだった。 栗山が唯花を洗脳から救ったかと思いきや、彼女の言葉にやるせない気持ちにさせられた。SNSでも「何が幸せなんか他人には分からんよなぁ」「2話も面白かった。深い…」「洗脳されていた方が幸せだったって、ちょっと悲しいけど、呪縛がちゃんとはがれるまでは時間がかかるよなぁ」と視聴者から複雑な思いをつづるコメントが寄せられた。 ◆構成・文=牧島史佳