女子プロレスの人気再燃か? さまざまなスタイルでファンを呼ぶ/大阪
女子プロレスの人気が再燃しているようだ。元クラッシュギャルズの長与千種やライオネス飛鳥、さらにビューティ・ペアなど、かつて一時代を築き、一世を風靡したスターたちは、大方現役を引退したが、当時の女子プロ魂は今も連綿と受け継がれている。いっぽうで、形を変えて、お笑いを取り入れるなど新しいスターも誕生している。そこで、「OSAKA女子プロレス」から、若い3人の選手をピックアップしてみた。彼女たちはなぜプロレスを選び、戦うのか。何を目指しているのだろうか。
下野佐和子、全身脱毛症をカミングアウト
下野佐和子。鹿児島県薩摩郡出身。OSAKA女子プロレス所属で団体代表。2010年3月デビュー。渡米修行・沖縄修行などを経てパワー&テクニック選手に。全身脱毛症をカミングアウト、そのままの姿で試合を行っている。 ―プロレスを始めたきっかけは? 下野 もともと柔道をやってまして。特に誰かに憧れて入団したわけではありません。プロレスそのものに魅力を感じて自分で決めました。もちろん現役の選手の中には、この人はすごいなっていう、尊敬する選手はいます。 ―全身脱毛症だとお聞きしましたが…。 下野 今年8月、東京で試合があった時にバンダナが破れたこともあって、カミングアウトしました。脱毛症になった原因はよくわからないけど、ストレスって言われてます。でも、少しは改善されつつありますけど…。 ―パワーファイターとしてどういうプロレスを目指していますか? 下野 リングの上で戦いたい。ちょっとでも人の人生に影響を与えられるような、そんなレスラーになりたい。女子レスラーって、普通の人より、周りに影響力を与えられると仕事だと思うんですよ。私の試合を見て何かを感じてもらえればうれしいですね。だから全力で試合をしてます。 ―代表としての方向性は? 下野 いろんな意味で良い方向に向かっていきたい。とにかく戦っている姿を見せたいんです。新規のお客さんにもっと観に来て欲しいってのが、本音ですけど。