小池都知事の定例記者会見 2016年9月9日(全文1)知事給与減額1448万円に
ライフ・ワーク・バランスを東京都庁で実現することについて
そして、これまで待機児童問題の解消のために緊急対策、まとめてお話をしてきたわけでございますけれども、そもそも女性に子育てなのか、仕事なのか、さあ、どっちかを選びなさいといったような二者択一を迫る社会っていうのは、少子化対策とかいろいろ言っていますけれども、そもそもそこの基本が、意識と環境が十分整っていないと、こう言わざるを得ないと思います。よって、働きながら子育てしやすい環境づくり、これを進めていくためには保育政策だけでなくて労働政策、例えば長時間労働についての見直しであるとか、そういった全体としての環境をいかに整えるかっていうことが大変重要でございます。そのためにも都は国に対しましても育児休業制度の改革、それから保育所の規制改革、税制改革、この2点を働き掛けていく考えでございます。 今日はこのあと夕方でございますが、国家戦略特区諮問会議がございまして、私もそちらに出席をすることとなっております。せっかくのチャンスがございますので今、申し上げましたように国と東京都がうまく連携をしながら、少子化対策、子育て、待機児童対策、これらの国家的な課題、そして地域の重要課題をしっかりと連携して取り組む、そのことを要望してまいりたいと考えております。 そういった意味で国の取り組みもされている中において、今日このように補正予算を組ませていただいて、そしてそれも年度内にその結果ができるだけ出るようなインセンティブなどを盛り込んでおりますので、逆に言えば、都、東京都は子育てがしやすいところになるということをむしろスピード感を持って実現をしていきたいと思っております。 それから意識の観点から申し上げますと、先ほども長時間労働ということ。これも日本では長く働いて夜中までいるやつはよく仕事やる、できるやつだっていうそういう認識があるかもしれませんけれども、逆でしてむしろ生産性を上げるためにはいかにして効率良く、そして快適な労働環境を確保するかっていうのは極めて重要な課題になっております。 そこで東京都として進めていくためには、まず上司から変えなきゃ駄目でしょということで「イクボス宣言」を管理職、全ての管理職にこのイクボス宣言を宣言してもらうという、その段取りを取らせていただきたいと思っております。来週の月曜日に、東京都庁の管理職400人ほど下りますけれども、まずそこで私自身がイクボス宣言をする、そしてこの400人の管理職のボスたちにイクボスになっていただくということで、まずそこから始めていきたいと思います。 ライフ・ワーク・バランスというふうに申し上げておりますけれども、ぜひ都庁からそのライフ・ワーク・バランスを確実にしていく、そのためにやっぱり上司、皆さんのところもそうでしょう、上司が変わらないとなかなか変えられないと思いますので、そういった意味で上司から変えていくということで、ございます。 ということで、このイクボス宣言、いろんな工夫もしていきたいと思いますが、もっとも私いろんなことを今都庁の職員に投げておりますので、残業がかえって増えているという現状かもしれませんが、いずれにしましても大きな流れとしてライフ・ワーク・バランスをこの東京都庁で実現していきたいと思っております。 そしてずっと一連のご説明をさせていただきましたけれども、ステップ1、ステップ2、ステップ3と、年度内に1万7000人分の保育サービスの整備。そしてそのステップ2すれば「2020年に向けた実行プラン」というのを、これは仮称でございますけれども、これから今後4年間の整備目標を設定をするということ。それからさらなる支援として、今度は本予算のほうにこれらの考え方を盛り込んでいくということでございます。 ということで、これはあくまで第1弾でございます。本日の緊急対策はあくまで第1弾。そして今、申し上げましたように2020年に向けた実行プランのほうを、これは待機児童だけではございませんけれども、全体的なプランを今、検討中でございますので、そこにまたしっかりと盛り込んで、本予算のほうに盛り込んでいきたいとこのように考えているところでございます。 今、申し上げましたことを、それぞれ詳しくは、ぜひこれ皆さま方にもっとしっかりとご説明をさせていただきたいと思っておりますので。で、しっかりご説明することによって、結果としてどういうことになるかというと今、働きたいと思っているお母さん、そしてお父さん、ママ、パパですね、そういった方々が、東京都は真剣にやっとるぞということを感じていただいて、そして市区町村の担当者もまたそのトップの方々も、それから事業者の方々もこうやって東京都が真剣に取り組んでいるということにしっかりと、この際活用していただいて、そして子育て中の方々にはこういったことによって安心して、ああ、将来、この子供を安心して育てられるんだということを1人でも多くの方々に感じていただければと、このように考えております。 それからまだまだあるんですけれどもね、続けます。