ロッテ・吉井理人監督が促すスタメン争い 「現時点では決まっていない」中で重要なポイントは?
【球界ここだけの話】誰がその座をつかむか―。来年3月28日のソフトバンクとの開幕戦。ロッテ・吉井理人監督(59)は開幕スタメンについて「チームの状況を見ながらどのやり方が一番勝てるかを自分だけではなく、コーチ陣やスタッフと話し合いながら決めていこうと思う。現時点で誰がどこを守るというのは決まってない」と明かした。 【写真】ロッテ・吉井監督が挙げた長期的な2つの弱点とは?「時間をかけてやっていくしかない」 今季の活躍を加味すれば一塁手にはソト、捕手は佐藤が有力となるが、他のポジションは絶対的な存在がいない。二塁手には中村奨が三塁手から再転向し、藤岡や小川、ドラフト2位・宮崎(ヤマハ)らと争うことになる。三塁手は安田や上田、池田らの戦いで、外野手も岡や高部、藤原と今季活躍した選手にドラフト1位・西川(青学大)が加わる。 「もちろん今年頑張った人はアドバンテージがありますが、だからレギュラーっていう感じではない。みんなそれぞれ複数のポジションを守れるので、そこは見ながら。奨吾はセカンドで頑張ると言っているので、(まずは)セカンドで頑張ってもらう」 吉井監督はスタメン争いを促している。では、評価のポイントはどこか。打順を決める際の基準の一つとして「今見ているのはOPSのところですよね。長打力と出塁率。打率よりもそっちの方が重要かなというか、信用できるかなと思っているので、そこを上げられる選手が出てきてくれれば」と明かした。OPSとは打者を評価する指標の1つで、出塁率と長打率を足し合わせた値。数値が高いほど、打席あたりでチームの得点増に貢献する打者だと評価される。 今季のチーム内でOPSトップは岡の・806で、ソトが・780、ポランコが・778と続いた。ただポジションに応じて守備力や選手のタイプも考慮し、指揮官は「例えば友杉なんかに長打力を求めてもなかなかできない。そういう子たちは出塁率を上げてもらいたい」と願った。 今季は首位・ソフトバンクに18・5ゲーム差の3位で終えた。その差を「シンプルに個々のレベルを上げてもらうしかない」と話し「やっぱり突き抜けた活躍をできる選手が1人でも多く出てきてほしい」とスーパースターの出現を求めた。まずはチーム内でレギュラー争いをして切磋琢磨していく。(森祥太郎)