平河ヒューテック、充電分野の販売5割増へ。EV充電器・制御用装置セット拡販
電線や電子・電気機器などの事業を展開する平河ヒューテックは充電器分野での販売を、2026年度までの3カ年で、今期見込比5割拡大させたい考えだ。同分野では主にEV用普通充電器や関連装置などを手掛けている。今後市場の拡大が見込まれる中で、遠隔制御などのためのコントローラとセットで拡販。加えてより高出力な充電器について検討を進める。 同社は独自開発品としてEV用の普通充電器を手掛けている。今後は国による充電インフラ整備の施策などにより、市場拡大が見込まれる状況。さらに国の指針で公共用充電器についてOCPP(オープン・チャージ・ポイント・プロトコル)と呼ばれる電気自動車の充電器管理の国際標準通信規格の搭載が補助要件として設定されている。 同社ではEV充電器の制御や、電力供給などに関する情報の遠隔取得などに用いるOCPPコントローラを今期から製品化。「充電器とOCPPコントローラをセットにして拡販を狙いたい」(デバイス事業部長の澤口健一執行役員)考えで、より効率的な課金や保守・メンテナンスへの寄与を目指す。また充電器では高出力化のニーズが増加すると予測しており、その対応についても検討していく。 業務車両のEV化を進める事業所に加え、商業施設などの分野へ供給拡大を目指す方針。