モアナ役の屋比久知奈が劇中歌初披露 サプライズに涙も『モアナと伝説の海2』イベント開催
ディズニー最新作『モアナと伝説の海2』のイベントが開催され、日本版声優を務める屋比久知奈が新曲を初歌唱した。 【写真】モアナをイメージした衣装で登場 今回、世界に先駆けて初めて生歌唱されたのは、モアナが新たな運命に漕ぎ出す決意を歌う重要な楽曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」。ステージ上には“モアナ”が暮らすモトゥヌイの様子が再現され、屋比久は成長したモアナをイメージした衣装を身にまとって登場。 「ビヨンド ~越えてゆこう~」を見事に歌い上げた屋比久は、「すごく緊張しました。でも、この楽曲を早く皆様に聞いて頂きたかったので、この楽曲の魅力を知って頂けたらいいなと思って今日歌わせて頂きました。この曲が好きな人が一人でも増えたらいいなと思います」と初歌唱したいまの心境を語った。 楽曲について「今回もモアナは島の人を守るために旅に出るんですが、(前作から)3年経って妹もいて、ホームというすごく大切なものが増えているんです。危険がいっぱいある海の旅なのでもう二度と帰ってこられないかもしれないという不安や恐れがあって、でも自分の使命を果たすために海に出ようとする葛藤の中で揺れ動きながら決意するというモアナの強い気持ちが込められた楽曲です」と明かす。 歌声と歌唱力、そして確かな演技力で数々のミュージカル作品に出演し、いまや日本のミュージカル界を代表する女優のひとりとなった屋比久。「皆さんも共感して頂けるんじゃないかなと思うところが、何も知らない時に純粋に憧れるものや世界ってあって、前作のモアナにとっては海だったり外にでることへの希望に満ちたキラキラとした憧れがあったと思うんです。でも、3年経ったからこそ守るものが増えて経験もして、プライドもできて自信もできたからこそ、踏み出すことがもっと怖くなったりとか離れることに対する不安があったりすると思います」と話す。 「私自身もこの7年でいろいろなことを経験させて頂いて、その気持ちが凄くわかるというか、あの頃何も知らずにただただがむしゃらに頑張っていた時と、いろいろな経験をする中で自分についてきた自信や大切にしたいものが増えれば増えるほど、複雑に絡まってくる心情がモアナとリンクしているなと思いながら収録していました」と自身の歩みとモアナの成長を重ねた。 モアナの相棒であるマウイ役の尾上松也との7年ぶりの再共演については、「収録自体は一緒にできなかったんですが、お会いした時に、二人で『嬉しいね』という話をしました。松也さんもこの作品を大切に思ってくださっていますし、二人で何かできたら嬉しいねと話しをしていました」と、明かし笑顔を見せた。 また、本作で監督を務めたデイブ・デリック・ジュニア、ジェイソン・ハンド、デイナ・ルドゥー・ミラーの3人からサプライズメッセージ映像が到着。 デイブ・デリック・ジュニアからは「君の情熱と才能には本当に驚かされるよ!」、ジェイソン・ハンドからは「最高だ!聴く人の心を動かす力強い歌声だ」、デイナ・ルドゥー・ミラーからは「モアナを演じてくれて本当にありがとう」と、それぞれから屋比久を大絶賛するメッセージが贈られた。 屋比久はサプライズに感激をあらわにしながら、「すごく素敵な楽曲だったので、監督たちが表現したいことを私が表現できているのかなという不安があったので、すごく嬉しいです!」と語った。 さらに、前作・本作と続いて日本語吹替版制作に携わった音楽ディレクターの市之瀬洋一から手紙で「屋比久知奈さんの歌声はまるで南の風が心をくすぐるような心地良さがある。『ビヨンド ~越えてゆこう~』のような難易度の高い曲をまるで自然体のまま軽やかに歌いこなしているのだ。まるでモアナが広い海に挑むように、屋比久さんの歌は私たちの心の奥深く届いてくるのだ。今回も素晴らしい歌をありがとう!」と伝えられると、感動のあまり涙する場面も。 「7年経った今だからこそ、できるものがあるのかなと思って精一杯臨んだので、この作品を愛してくださる方々に、モアナというキャラクターが愛され続けてくれたら嬉しいなと思います」とキャラクターにかける思いを紡いだ。 最後に屋比久は「今日『ビヨンド ~越えてゆこう~』を歌わせて頂いたのですが、曲に込められているように、いろいろなものを背負って責任があったり、自分の行きたい場所、進みたい道があってもなにか後ろ髪をひかれるような葛藤や迷いがあるときに、背中を押してくれるような、あたたかく力強い作品になっています。前作で私自身もモアナにたくさん勇気をもらったのですが、本作でもいろんな人がモアナを見て『よし頑張ろう!』って勇気をもらって頂けるような作品だと思うので、是非この冬、劇場で映像美や素敵な音楽とともに見て頂けたら嬉しいなと思いました」と、メッセージを寄せた。 音楽ディレクター・市之瀬洋一のコメント(全文) 屋比久知奈さんの歌声はまるで南の風が心をくすぐるような心地良さがある 前作の時よりも確実に成長しているのが伝わるのだが不思議とその純粋さは失われていない まるで南国の海のように透き通り、表現は深く自由なのに力強い 「ビヨンド ~越えてゆこう~」のような難易度の高い曲をまるで自然体のまま軽やかに歌いこなしているのだ それもこれも彼女がこの間、歌という音楽表現方法に迷いながらも真摯に取り組んできた成果だろう 彼女の歌声からは、ただの技術や美しさを超えた、人間味と温かさが感じることができる それでいて聞くたびに新しい一面を見せてくれるから気付けば虜になってしまうのである まるでモアナが広い海に挑むように、屋比久さんの歌は私たちの心の奥深く届いてくるのだ 今回も素晴らしい歌をありがとう! 『モアナと伝説の海2』は12月6日(金)より全国にて公開。
シネマカフェ シネマカフェ編集部