元銀行員がみた「富裕層の特徴」3つ。相続の影響が大きいが一代で資産を築く起業家も
全国的に梅雨が明け、本格的な暑さが到来しています。 この酷暑を乗り切るための支援として、政府は2024年8月~10月までの3ヶ月間、電気代やガス料金の支援を行うことを発表しました。 ◆【一覧表】日本の相続財産は直近で約22兆円! 歴史的な円安や物価高も生活に大きな影響を与えるなか、富裕層のお金に対する価値観へ注目が集まっています。 本記事では、富裕層への仲間入りをするきっかけについて紹介していきます。 後半では、筆者が銀行員としての経験を通じて感じた富裕層の特徴についても紹介しますので、家計を見直す際の参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
相続でまとまった資産を受け取る人が増加している
国税庁の調査によると、2023年は約15万人の被相続人が相続税の課税対象となり、合計で約22兆円もの資産が受け継がれています。 これを単純に1人あたりで割ると、被相続人につき1億5000万円の資産を相続している計算です。 同調査によると、相続税の申告を行う人数や相続資産額は年々増加している状況ですので、相続をきっかけに富裕層へ仲間入りする人も珍しくないでしょう。 ●一代で大きな資産を築く人も少なくない 相続でまとまった資産を受け取ると聞くと、「うちにはそんな資産はない」、「一部の恵まれた家庭だけ」と感じる人もいるかもしれません。 たしかに、相続税が発生しているのは全体の9.6%となっています。 ただし、筆者は銀行員として多くのお客さまと接してきましたが、一代で大きな資産を築いている人にも多く出会いました。 その中で、一代で資産を築いている人には、共通した特徴がいくつかあることを実感したのです。 次の章でくわしく紹介していきましょう。
富裕層の特徴(1)お金の使い方にメリハリがある
富裕層と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。 「派手にお金を使っている」、「欲しいものを何でもすぐに購入できる」といった印象を持つ人も多いかもしれません。 たしかに、筆者が出会ってきた富裕層の中には、驚くほど高価なものを購入したり、豪華な旅行に出かけたりする人も見られました。 しかし、普段から派手に散財しているかというと、決してそうではないのです。 むしろ、普段は倹約に取り組むなど、支出をしっかりと管理されている人が多かったように思います。 特に、一代で資産を築いてきた人は「コツコツとした積み重ねが大事」ということを知っているため、「無駄な出費は極力減らしたい」という考えの人が多く見られました。 まとまった資産を築くためには、「どんなことにお金を使うべきか」という意識をしっかりと持っておくことが大切です。