FRB、翌日物リバースレポ金利引き下げを近く検討か
[サンフランシスコ 26日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の一部当局者が、翌日物リバースレポ金利を引き下げて政策金利の下限と再び一致させる時期が近づいていると考えていることが、26日に公表された11月6─7日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で分かった。 翌日物リバースレポ金利は、銀行やマネー・マーケット・ファンド(MMF)がFRBの口座に預ける資金に付与される金利。 FRBが政策金利の下限を強化するために調整した2021年以降、政策金利下限を5ベーシスポイント(bp)上回る水準となっている。現在の水準は4.55%。政策金利は4.50─4.75%。 5bpのスプレッドがなくなれば、過剰流動性を測る指標とされるリバースレポ・ファシリティーの魅力はやや低下することになる。 議事要旨によると一部の当局者は、政策金利下限と一致する水準への引き下げに向け「今後の会合で、FOMCが翌日物リバースレポ・ファシリティーで提供される金利の技術的な調整を検討することに価値があるだろう」という認識を示した。 シティのアナリストは、11月にこの可能性が浮上したことは12月か来年1月に実施される可能性があることを示唆しているとし、「リバースレポ・ファシリティーから資金がさらに流出することになる」と述べた。