最も備えが必要だと思う災害は「地震」住友生命調べ
住友生命保険(本社:大阪市中央区)はこのほど、「わが家の防災」をテーマに家庭の防災対策の実態者意識を把握するアンケートの調査結果を発表した。 学校施設の津波対策「逃げ出す学校」「逃げ込む学校」/矢守克也・京都大学防災研究所教授
1000人(全国の男女500人ずつ)を対象に行われた
この調査は、同社が東日本大震災から5年たった2016年に発表して以来、毎年行われているもの。インターネット応募による自由記入方式で、1000人(全国の男女500人ずつ)を対象に行われた。 その中で、最も備えが必要だと思う災害は?という質問では「地震」と答えた人が79.4%、2位は「台風」の6.4%、3位は「大雨・洪水」5%だった。同社によると、この回答は3年連続で変わっておらず、その数値もほとんど変わりがないという。
家庭での防災対策、全体の平均が「34.1点」
「家庭での防災対策は100点満点で何点ですか?」という質問では、全体の平均が「34.1点」で、各家庭での防災対策が不十分であるという認識が多い結果に。 「この一年間で家庭で新たに防災対策を実施したことは?」との質問では「特になし」が46.7%。続いて「非常用飲料水の備蓄」の25.6%、「非常用食品の備蓄」の22.4%だった。 防災対策を実施していない理由については、「特になし」が38.6%。次いで「つい先延ばしにしてしまう」(30%)「何をしたらよいか分からない」(26.5%)という結果だった。
この一年間で、防災対策にいくら支出したか?
「この一年間で防災対策にいくら支出したか?」との質問では、全体平均は3319円で、前年より818円上がった。同社は、この要因については「1万円以上を支出した人数が前年より増加したことが、全体平均金額アップの要因では」としている。しかし、57.8%が「0円」と回答した。 同社の広報担当者は「ご家庭の防災対策点数は34.1点で、依然として低水準でした。防災対策費用は約6割が「0円」という回答で、多くの方が実践するに至っていないではないかと思われます」と話している。