神奈川県と平塚のNPOが搾乳可能を示すシンボルマーク作成、子育て支援へ新たな取り組み
神奈川県は、女性が自ら母乳をしぼる「搾乳」ができることを示すシンボルマークを平塚市のNPOと作成した。手動式の搾乳器をモチーフにした図柄で、公共施設や商業施設の授乳室などに掲示して活用し、子育て環境の充実を進めていく。 出産後の女性の中には、復職するなどして、搾乳を必要とするものの、1人で授乳室に入ろうとすると「赤ちゃんがいないのになぜ?」などといわれた経験を持つ人もいるという。シンボルマークを活用することで、安心して搾乳できる環境整備につなげていく。 県では先月、体重2500グラム未満で生まれた低出生体重児(リトルベビー)とその家族への支援を行うNPO法人「pena」(平塚市)と、連携と協力に関する協定を締結。リトルベビーは母乳での生育が推奨されており、入院している赤ちゃんに母乳を届けるため、3時間ごとに搾乳が必要な場合もあるという。今回のシンボルマーク作成も連携して行われた。 シンボルマークは県のホームページから入手できる。今回の取り組みについて、黒岩祐治知事は「マークが普及することで搾乳についての理解が広がり、誰もが安心して搾乳ができるようになれば」と期待を寄せた。