【時系列でわかる①】石川・志賀町で震度7 大津波警報も発表(1月1日まで)
【1日 20:30】能登地方への「大津波警報」 “津波警報”に切り替え
1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の大きな地震があり、石川県で震度7を観測しました。この地震で気象庁は石川県能登地方に大津波警報を出していましたが、1日午後8時30分、津波警報に切り替えました。
【1日 20:32】警察庁が「特定災害警備本部」設置
警察庁は、次長を長とする「特定災害警備本部」を設置し、被害などの情報収集にあたっています。 また、広域警察航空隊を編成し、福井県警、滋賀県警、新潟県警がすでに被害情報を収集していて、この後、愛知県警と京都府警も加わって現地で活動を行う予定です。 関東管区、中部管区、近畿管区の各警察が広域緊急援助隊の出動に向けて準備しているということです。
【1日 20:37】能登空港 滑走路に3センチ以上の段差
能登地方を震源とする震度7の地震で、能登空港では、滑走路に3センチ以上の段差が見つかったことがわかりました。発生直後から滑走路を閉鎖しているということです。 国土交通省では、災害対策本部が開かれ被害状況の確認が行われました。また、小松空港では津波警報が出ていることから、乗客や従業員はターミナルビルの3階に避難したということです。
【1日 21:08】自衛隊、石川県内1000人態勢で救助活動
防衛省は、石川県での地震災害について、馳県知事からの自衛隊への災害派遣要請を受け、石川県内でおよそ1000人態勢で救助活動などに臨んでいます。 防衛省によりますと、1日午後4時45分ごろ、石川県から災害派遣要請がありました。
【1日 21:08】揺れに「地獄をみているようだ」
震度5強を観測した石川県穴水町で酒店を営む人は、揺れについて、「2007年の能登半島地震を上回る地震だった」と話していました。 店などは、地震の影響で商品が崩れるなどして足場のない状況になっているということです。 また、町の様子については、「屋根が崩落していたり、家屋が崩壊して通れなくなっている道路があった」「停電をしている場所もあった」ということで、「本当に地獄を見ているようだ」「早く目が覚めて欲しい」と話していました。
【1日 21:30】気象庁が会見 大津波警報レベル“今後おきる可能性は低い”
気象庁は、午後9時半におこなった会見で、実際に観測された津波の高さと予測シミュレーション結果を分析したところ、今後、大津波警報レベルの大きな津波がおきる可能性は低いと判断し、石川県能登地方の大津波警報を津波警報に切り替えたと説明しました。 ただ、津波警報で予想される津波の高さは1メートルから3メートルであり、決して、安全な状況になったわけではないため、海から離れて高台など安全な場所への避難を続けてほしいと呼びかけました。 地震活動も活発です。午後4時から午後9時までに、震度1以上の地震が59回発生していて、このうち、震度7が1回、震度5強が3回、震度5弱が5回発生しています。 気象庁は、今後1週間程度は最大震度7程度の地震に注意し、特に、2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多くあるため、引き続き警戒してほしいということです。 石川県能登地方では、2020年12月から地震活動が活発となっていて、去年5月にはマグニチュード6.5の地震が発生し、最大震度6強の揺れを観測しました。 気象庁によりますと1日、石川県能登地方で多発している地震は、これまで地震がおきていた範囲から離れた場所でも発生していて、発生域が拡大していると指摘しています。 一連の地震活動が長期間続いていることについて、政府の地震調査委員会は、地下の流体が関与している可能性があるという見方を示していますが、今回の地震との関連はわかっていません。