来年2月の財界セミナー 万博や防災を議論 神戸で開催 阪神大震災から30年
関西経済連合会と関西経済同友会は17日、関西の経済人らが経営課題などについて意見を交わす「関西財界セミナー」(来年2月6、7日)の開催概要を発表した。来年は阪神大震災から30年となることから神戸市内で開催。「強靭(きょうじん)に、果敢に、羽ばたく関西 未来社会のデザイン元年」をテーマに6つの分科会で議論が繰り広げられる。 財界セミナーは例年、京都で開かれているが、来年は神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)が会場となる。神戸では過去に一度、阪神大震災から10年の平成17年に同ホテルで開催され、このときは震災の教訓を引き継ぐ「神戸アピール」を採択している。 今回の財界セミナーは、自然災害と防災のほか、来年4月に開幕が迫る2025年大阪・関西万博も重要なテーマとなる。 第1分科会は「ポスト万博を見据えた関西の未来図」▽第2分科会は「日本発・日本型『循環経済(サーキュラーエコノミー)』で新産業創出を目指そう」▽第3分科会は「未来社会を『教育』でデザインする 次世代人材育成における企業の役割」▽第4分科会は「災害対応における企業および地域の防災力向上にむけて」▽第5分科会は「激動の国際情勢下におけるグローバルリスクと企業経営」▽第6分科会は「これからの都市の力」-をそれぞれテーマに、有識者の意見発表や参加者によるディスカッションが展開される。(井上浩平)