【高校サッカー選手権】桐朋、劣勢をはねのけ、2-1で逆転勝利・ラッキーボーイFW小野寺琉生、2ゴールの活躍
第103回全国高校サッカー選手権大会東京大会2次予選が10月13日、各会場で行われ、Bブロックでは都立豊多摩と桐朋が対戦。桐朋が2-1で逆転勝利した。 【フォトギャラリー】都立豊多摩 vs 桐朋 立ち上がりこそ桐朋がセットプレーで押したが、10分過ぎあたりから豊多摩の攻勢が続くなか、前半35分、シュートの跳ね返りを拾ったMF9佐々木颯歌(2年)が押し込み、豊多摩が先制。続く39分にはMF9 佐々木のクロスのこぼれ球からFW17大森陽斗(3年)がシュート。直後の40分にもMF9佐々木がシュートを放ち、攻め立てた。 後半に入り、豊多摩の攻勢は変わらず、MF10日高尚蓮(3年)の良質な配球で相手陣内深くに迫った。押し込まれる時間が続く桐朋は後半16分、FW14小野寺琉生(1年)を投入。この采配がズバリ的中した。後半30分過ぎから、ゲームが桐朋に傾き始めるなか、36分、FW14小野寺が落ち着いたボール捌きから相手をかわしてミドルシュートを叩き込むと、後半アディショナルタイム40+2分、ドリブルを仕掛け、放った渾身のシュートはポストの内側に当たってゴールイン。見事な逆転劇となった。 途中出場ながら起用に応えたFW14小野寺は「気持ちいいですし嬉しいです。(投入されたとき)チームが負けている状況だったので流れを変えたかったです」と言葉通りの活躍を見せた。 このFW14小野寺の起用について桐朋・森政憲監督は「得点力に優れて献身性がある選手。ひとつ流れを変えたかったので起用しました」と理由を話すとともに「(FW14小野寺の活躍は)それまで試合に出ていた選手たちの頑張りにあります。小野寺のような1年生が活躍できる土壌をいまの3年生が作ってくれることに感謝しています」とチーム力の高さがうかがえ、劣勢から逆転に転じた一因がここにありそうだ。 また森監督は「豊多摩さんは本当にいいプレーばかり。試合の状況を見れば、防戦一方でしたし、今回は奇跡的に勝たせてもらいました」と控えめに喜びを表した。 次の相手は強豪・国士舘。「俺たちがやってやる その気持ちで次にむかっていこう」。選手を前に森監督は力強く語った。 (文・写真=佐藤亮太)