飯山駅前のホテル建設計画 事実上「凍結」に ホテル側が調停の申し立てを取り下げ【長野・飯山市】
JR飯山駅前に計画されているホテルの建設について、ホテル側が調停の申し立てを取り下げ計画は実質的に「凍結状態」となりました。 ■飯山市・江沢岸生市長 「飯山ホテルが10月15日付で調停取り下げの申し立てを行った。結果として、調停は終了」 話し合いの場が無くなり実質的に「凍結状態」となったのは、JR飯山駅前のホテル建設計画です。 2022年、地元の商工会議所の関係者で構成される「飯山ホテル」が市と土地の賃貸借契約を結び、総工費およそ15億円、地上7階建てのホテルの建設が計画されていました。 しかし、去年5月、市の方針が一転。契約の検証を実施した結果、「駅前のホテル建設は必要」としつつも、当初予定されていた5億円の補助金に対し「執行できかねる」という方針を示しました。 その後は計画が難航。 事務手続きなどを考慮し、市は最終的に補助金3億6千万円、地上4階建てなどを盛り込んだ調停条項案を議会に提出するも、「説明が足りない」として否決に。 その結果、ホテル側が調停の申し立てを取り下げ実質的に計画は凍結状態となりました。 ■飯山市・江沢岸生市長 「『飯山の駅前に宿泊施設は必要』との考えに変わりはない、飯山ホテルが今後どのような意向を持っているのかを伺いたい」 後手後手となるホテル建設計画に市民は… ■飯山市民(80代) 「飯山駅があるから、(ホテルがあれば)今とは違うと思う。大きくなくてもいいから、作ってもらいたい、それだけ」 市は今後、改めて宿泊施設の整備について検討するとしています。