メイウェザーがフューリーと3度目対決内定の前世界ヘビー級王者ワイルダーに異例メッセージ「俺が教えれば勝てる」
ボクシングの元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(43、米国)が、王座から陥落した前WBC世界ヘビー級王者、デオンテイ・ワイルダー(34、米国)に「俺が(フューリーに)勝つ方法を教えることができる」と異例のメッセージを送った。 米のボクシング専門サイト「ボクシング・シーン」が報じたもの。 ワイルダーは2月22日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで元3団体統一王者のタイソン・フューリー(31、英国)を挑戦者に迎え”世紀の再戦”を戦ったが、約8キロを増量してきたフューリーの従来のアウトボクシングではなく、前に出てくる超攻撃的な新スタイルに圧倒され、3回、5回と2度ダウンを奪われ、7回についに陣営が棄権の意思を示してTKO負けを喫していた。ワイルダーは44戦目にして初の黒星で11度目の防衛に失敗した。両者は2018年12月1日に対戦、その試合は、物議を醸すドローに終わっており、この”世紀の再戦”はFOXとESPNが共同放映するメガファイトになっていた。 ワイルダーには、ファイトマネーの取り分を50%から40%に減らすことを条件に3度目の対戦を要求する権利があったが、先日、その権利を行使。すでに両プロモーターの間で大筋合意に達し、7月18日にラスベガスのMGMグランドで”3度目の戦い”が行われる予定となっている。 「ボクシング・シーン」によると、その3度目の対戦が内定したことを受けて、メイウェザーは、週末にイギリスのマンチェスターで行われたイベントで、「ワイルダーはフューリーとの再戦で勝つと思いますか?」との質問に対して「私が彼を訓練すればね。私は彼に勝つ方法を教えることができる」と答えた。 ワイルダーはフューリーに負けた原因のひとつに入場の際に身にまとった鎧のように重たいコスチュームがあったと言い訳をしていた。 「私のコスチュームはとても重かった(約18キロ)。だから試合の序盤に私の足は機能しなかったんだ。特に3ラウンドはまったく動かなかった」 リング上では、「一番強い男が勝った。負けは負け。言い訳はしない」と、潔く敗戦を認めていたが、一転、まさかの言い訳に、ファンはSNS上で大バッシング。ワイルダーの評価が急落しており、メイウェザーは、窮地の元世界王者を弁護するために熱いメッセージを送ったようだ。