百貨店でも人気 ウイスキーブームまだまだ続く!?
つくり方、タイプの違い知り奥深さに触れる
現在、蒸溜所は富士山麓や長野県などに多くあり、ニッカは北海道と宮城県に蒸溜所がある。 サントリーは3つ蒸溜所を所有し、その一つが愛知県知多市にある「知多蒸溜所」。とうもろこしが原料のグレーンウイスキーを、世界でも稀な複数の原酒(クリーン、ミディアム、ヘビーの3タイプ)につくり分けて製造している。 そもそも、なぜ知多に蒸留所を作ったのかを大橋さんに聞いてみた。「名古屋港の知多市エリアには穀物を中心に取り扱うふ頭があるため、グレーンウイスキーの原料である、とうもろこしの搬入が容易であること、また、貯蔵庫のある白州蒸溜所と近江エイジングセラーへの輸送の利便性があることから、知多に建設されました」。では新商品に、なぜ知多蒸溜所のグレーンウイスキーを選んだのか。「若い世代から食中酒としてのウイスキーが支持されていることから、“新しい味わいのウイスキー”を届けたいと思いました。サントリーが長年培ってきたグレーンウイスキーのつくり分け技術によって生み出される“軽やかで爽やかな味わい”を楽しんでいただきたく、『知多』の新発売に至りました」と大橋さん。 ちなみにニッカでも2013年6月に『ニッカカフェグレーン』、2014年6月に『ニッカカフェモルト』の販売を開始している。 ウイスキーブームを背景に、ファンとしては今後も各社から新商品の発売に期待したいところ。味はもちろんだが、ウイスキーの蒸溜所やつくり方、タイプの違いなどを知っておくと、ウイスキーの奥深さに触れることができるだろう。