「もっと気をつけて」と注意しても意味がない…仕事がデキる人が"ダメ出し"をする時に伝えている「2つのこと」
■「なんでできないの?」は百害あって一利なし 【損】なんでできないの?→【得】できる方法を一緒に考えよう 「なんでできないの?」は、きっと感情が高ぶって口をついてしまった言葉でしょう。問い詰めるような言い方に、疑問形。これはもうトゲが強すぎます。相手は心を閉ざし、意欲を失ってしまいます。感情的になるのではなく感情を前向きに使って、「できる方法を一緒に考えよう」と伝えてみましょう。 例えば、業務の進捗が遅れている部下に対して「なんでスケジュール通りにできないの?」と指摘しても、モチベーションが高まることはありません。その改善に、私は協力したいのですと提案してみてください。より具体的に、「特にこのタスクをどう効率化できるか一緒に考えてみましょう」というのもよいでしょう。 手を差し伸べることは、人を動かすとてもパワフルな原動力になります。共感をもって接することで信頼関係が深まり、協力への足掛かりとなります。「できる方法を一緒に考えよう」という言葉は、まさにその共感と協力をお互いのモチベーションに変えていくアプローチなのです。 もう一つ大事なのは、相手の自己効力感を高めることです。自己効力感とは、自分が目標を達成できると信じられること。あなたが協力的な姿勢を示せば、相手は支援を受けながら成功できるという安心感を持ちやすくなります。 ---------- 藤田 卓也(ふじた・たくや) コピーライター 1987年生まれ。広島県出身。京都大学、東京大学大学院を修了。大学時代には京都学生祭典の実行委員長を務め、京大総長賞を受賞。2012年に電通入社。理系で言葉を扱うことが苦手だったものの、新卒でコピーライターに配属。主な仕事にIndeed「仕事さがしはIndeed」シリーズや史上初のワンピース実写化となった「麦わらの一味」シリーズ、日本コカ・コーラ「チーム コカ・コーラ」、スタディサプリ「18の問い」、漁師がつくったモーニングコールサービス「FISHERMAN CALL」など。国内外で20以上のアワードを受賞。最近の仕事に、ファミリーマート「コンビニエンスウェア」ブランドローンチおよびコンセプト、京都髙島屋 S.C. 専門店ゾーン「T8(ティーエイト)」ネーミング。現在はLINEヤフー社に所属。 ----------
コピーライター 藤田 卓也