サッカー試合後に「反ユダヤ的」衝突 イスラエルが救援機派遣 欧州EL
【AFP=時事】オランダの首都アムステルダムで7日、サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2024-25)の試合後に「反ユダヤ的」な衝突が発生した。衝突は、イスラエル政府が自国のチーム、マッカビ・テルアビブ(Maccabi Tel-Aviv)のファンを帰国させるために救援機を派遣する事態に発展した。 【写真】アウェーのオランダで気勢を上げるイスラエルのマッカビ・テルアビブのサポーター 試合はホームチームのアヤックス(Ajax)が5-0で勝利したが、オランダのメディアAT5によると、真夜中頃に市中心部で多数のけんかや破壊行為が発生した。機動隊の車両が多数出動し、増援も要請された。 在米イスラエル大使館はX(旧ツイッター)への投稿で、「数百人」のマッカビファンが「試合後、スタジアムを出た際に待ち伏せされ、攻撃された」と述べ、「無実のイスラエル人を標的にした暴徒」によるものだと非難した。 現地警察はオランダ通信(ANP)に対し、57人が逮捕されたと語った。 イスラエル当局はアムステルダムにいた国民に対し、ホテルにとどまり、外出する場合はイスラエルやユダヤのシンボルを見せないようにと呼び掛けた。 またイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は救援機を派遣。就任したばかりのギデオン・サール(Gideon Saar)外相は、イスラエル市民がホテルから空港へ安全に移動できるよう、オランダ政府に支援を要請したと述べた。 オランダのディック・スホーフ(Dick Schoof)首相はXに「イスラエル人に対する反ユダヤ的な攻撃であり、まったく容認できない」「アムステルダムからの報道におののいた」と投稿。ネタニヤフ首相と話し、「犯人を追跡し、訴追する」と約束したと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News