ヘッジファンドが中国株買い加速、刺激策に楽観広がる-ゴールドマン
(ブルームバーグ): ヘッジファンドは中国株の購入を急いだ。中国の新たな景気刺激策が経済成長を押し上げるとの見通しが背景にある。
米銀ゴールドマン・サックス・グループのプライムブローカレッジリポートによると、24日の中国株買越額は1営業日としては2021年3月以来最大で、過去10年で2番目に大きな水準となった。
ロング(買い持ち)を積み上げた投資家による買いがけん引。あらゆるタイプの中国株が買われたが、投資家は主に本土上場の人民元建て株(A株)に向かい、香港上場の中国企業株(H株)も買いを集めた。
24日の取引で中国株は急伸。CSI300指数と上海総合指数はいずれも4%余り値上がりした。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、経済と住宅部門、株式市場のてこ入れを目的とする一連の措置を発表した。
オプション経由の中国株への資金流入も増加した。ゴールドマンのデータによると、「iシェアーズ中国大型株ETF」(FXI)のコールオプション建玉(未決済残高)は約58万枚増加し、10年ぶりの高水準となった。
しかし、25日には政府が市場と経済を回復させられるかどうかを巡る疑念が広がり、株価上昇は勢いを失った。
ゴールドマンの劉勁津(キンガー・ラウ)氏らストラテジストは中国の景気刺激策について、「新たな政策主導の上昇を促すには十分」とみられているものの、「根本的に状況を好転させるには恐らく不十分」との見方を示した。
原題:Hedge Funds Snap Up Chinese Equities on Stimulus Optimism(抜粋)
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Natalia Kniazhevich