与党も野党も過半数割れ!波乱の衆院選2024に投じられた民意を読み解いてみる
今後の政局は混乱含み。健全な緊張関係になれるか
今回の改選を踏まえた首班指名は11月頭にも予定されており、与野党双方が次の政権構築に向けた多数派形成の在り方を模索する動きが水面下では始まっているとみられます。自公には厳しい審判が下っていますし、一方の立憲民主を始めとした野党勢力にも政権交代に向けた準備が十分に整っているとは言い難い状況です。 キャスチングボートを握るのが野党勢力の日本維新の会や国民民主党になってきそうですが、来夏には参院選や東京都議会議員選挙も控えている中で、その勢力図はどうなっていくのでしょうか。 タイミングが早すぎる、準備ができていない、などと関係者からは悲鳴にも似た声が多かった今回の解散総選挙ですが、どのような選挙結果になろうとそこに現れた民意をくみ取り、ましな世の中にしていくのが政治の役割です。そして今回の結果を決めたのはあなたの投じた1票であり、あなたの投じなかった1票でもあります。これからの政治に健全な緊張感が取り戻されるのか否か、ぜひご自身の目で確かめていただきたいと思います。(選挙ドットコム編集部 伊藤由佳莉)