第93回選抜高校野球 21世紀枠 石橋、初の甲子園逃す 国栃は関東地区補欠校に /栃木
29日に開かれた第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の出場校を決める選考委員会で、県勢は選出されなかった。「21世紀枠」の関東・東京地区候補校の石橋は春夏通じて初の甲子園を逃し、選手らは悔しさをにじませたが、夏に向けて成長を誓った。また国学院栃木は関東地区の補欠校となった。 午後3時半、石橋の校長室で電話を待つ瀬端徹校長のもとに吉報は届かなかった。その後、会議室に集まった選手に瀬端校長から結果を報告。瀬端校長は「大変残念だが、気持ちを切り替えて次の目標を持って頑張ってほしい」と激励。福田博之監督(55)は「今、全国の高校球児の中で一番悔しい思いをしていると思う。この悔しさを忘れずにはい上がろう」と呼びかけた。 小林到主将(2年)は結果を聞くと両手を膝につき、視線を落とした。「このような結果になりとても悔しい。絶対に甲子園に行くという気持ちを持って練習して、夏は出場したい」と話した。 昨秋の躍進の立役者となった篠崎晃成投手(同)は冬場、球速アップなどを目指して走り込みに力を注いできた。「今まで取り組んできたことが今日で無駄になるわけではない。この悔しさを糧に、夏の甲子園の舞台に立てるよう頑張りたい」と成長を誓った。 4年前に続き、今回も21世紀枠の地区候補校に選出されながら、あと一歩届かなかった。福田監督は「気持ちの整理がつかない。4年前よりチームの力もあり手応えもあったが、甲子園の壁は厚かった。少し時間がほしいが、春に向けて切り替えていくしかない」と目を赤くしながら話した。【玉井滉大】