台湾―日本　１回表１死一、三塁、森下が先制の右犠飛を放つ

◇１６日　「ラグザス　ｐｒｅｓｅｎｔｓ　第３回　プレミア１２」１次リーグＢ組　日本３―１台湾（台湾・台北ドーム） 　勝利への道筋は４番がつけた。１回１死一、三塁、「４番・右翼」で出場した森下翔太外野手（阪神）が１ボール２ストライクから台湾・陳柏清の１４４キロ直球にきっちりとタイミングを合わせると、打球はライナーで右翼へ。 　「積極的にいきたかったんですけど、追い込まれてしまったので、なんとか外野フライをというところ。思いのほかいい当たりでギリギリになってしまったけど、桑原さんがかえってきてくれてよかった」。定位置付近で右翼の林立が捕球すると、本塁へノーバウンドで返球。スタートを切っていた三塁走者の桑原（ＤｅＮＡ）が間一髪ヘッドスライディングで本塁へ滑り込み、先制点をもぎとった。 　台北ドームは侍ジャパンにとっては完全ビジター状態だった。森下は「日本にはない守備中も攻撃中もものすごく太鼓がなっているような環境で、最初はちょっと驚いた」と振り返る。チームを落ち着かせる意味でも効果的な先制犠飛に、「雰囲気にのまれたら一気にいかれると思った。先制点が取れたのはよかった」。これで３戦すべてで打点をマーク。今季の得点圏打率３割５分１厘の実力をこれでもかと発揮している。 　「打点にはすごくこだわってプレーしてきたし、自分がここに呼ばれたのはそういう役割ができてこそ」。その表情は、日に日に日本の４番らしくなってきた。