24タイムゾーンを表示可能【ジャガー・ルクルト新作】フライング・トゥールビヨン搭載モデル
スイスの老舗ブランド、ジャガー・ルクルトが、新作“マスター・グランド・トラディション キャリバー948”を発表した。エナメル装飾やギョーシェ彫り、ラッカー仕上げなどの伝統的な装飾技術を用い、マニュファクチュールのメティエ・ラール工房の職人が70時間以上もの時間をかけて完成させる芸術的なタイムピースだ。 【画像】15層塗り重ねた海洋が美しすぎる…文字盤に描かれる極小世界
文字盤にはピンクゴールドの薄いプレートから切り出した輪郭に、“シャンルヴェ・エナメル装飾”を施し、北極から見た世界地図を描く。この技法は直訳すると“隆起した野原”を意味する、約2500年前から続いてきたエナメル技法のひとつだ。また、ドーム下には、波打つ海を表現した波上のギョーシェ彫りを施し、半透明のブルーグリーンラッカーを15層も塗り重ねている。
ピンクゴールドの土台の一部はスケルトン構造になっており、トゥールビヨン機構を眺めることができる。また、ケースは部品ごとにマイクロブラスト、ポリッシュ、サテンブラッシュといった様々な表面仕上げを組み合わせ、それぞれに異なる輝きを放つ。 ジャガー・ルクルトが特許を取得したユニバーサルトゥールビヨンは、地球の自転と同じく、24時間かけて文字盤を1回転する。また、ワールドタイム表示複雑機構を搭載し、世界地図とシティリングを24時間で360度回転させることで、24のタイムゾーンを正確に表示できる。 ジャガー・ルクルトではこれまでに1400種類以上のキャリバーを開発し、430以上の特許を取得してきた。本モデルには、キャリバー948AAを搭載し、48時間のパワーリザーブを備える。生産予定数は世界でわずか20本限定となっており、価格は問い合わせ。
文◎Watch LIFE NEWS編集部