日本代表MF“恩師更迭”なら「あとを追うことになる」 加入1年で退団可能性を英指摘
クリスタルパレスの鎌田大地はリーグ戦ノーゴール
昨シーズン限りでイタリア1部ラツィオとの契約が満了を迎えた日本代表MF鎌田大地は、今夏の移籍市場でイングランド1部クリスタル・パレスに移籍した。ドイツ1部フランクフルト時代の恩師であるオリヴァー・グラスナー監督のもと、活躍が期待された鎌田だが、チームの低迷もあって評価を落としてしまっている。英メディア「Give Me Sport」が伝えた。 【写真】人種差別で因縁…試合後に起こった取っ組み合いの大乱闘の様子 昨シーズン、クリスタル・パレスはオリヴァー・グラスナー監督が就任後に成績が向上し、最終的には10位でシーズンを終えた。2024-25シーズン、グラスナー監督のもとで飛躍が期待されたが、チームはまさかの低迷で1勝4分6敗の成績で18位と降格圏に沈んでいる。 今夏の移籍市場でグラスナー監督の強い希望もあり、クリスタル・パレスに加入した鎌田は、ここまで公式戦14試合で2得点2アシストを記録している。ここまで4つのゴールに絡んでいる鎌田だが、そのすべてはカップ戦で記録したもので、リーグ戦は全11試合に出場しているが、ゴールに絡めていない。さらに直近の第11節のウェストハム戦では退場処分となった。 現在、グラスナー監督は可能な限りチームを早く立て直すことが求められており、このまま結果が出なければ解任される可能性も高いとみられている。同時に補強された選手たちに対する視線も厳しいものとなっており、記事では「最近のパレスの不振は監督だけに要因があるわけではない。何人もの新加入選手が期待に応えていない。名前を挙げるのであれば、直近のフルハム戦で退場した鎌田大地だ。グラスナーが解任されるのであれば、28歳も近いうちにそのあとを追うことになるだろう」と、グラスナー監督の去就次第では、鎌田の立場も危ういと伝えた。 さらに「昨夏、ラツィオから移籍金ゼロで加入したMFは、フランクフルトでの素晴らしい実績もあり、夏の市場での最高の補強になることも伝えられていた。鎌田はイタリアに渡る前の2022-23シーズン、ドイツのクラブで公式戦16ゴール6アシストを記録した」とし、「彼はセリエAで苦しみ、38試合でわずか4得点しか挙げられずに、プレミアでキャリアの修復を図ろうとしたが、リーグ戦11試合が過ぎても得点、アシストともに一つも記録できていない。加えて直近の出場停止によって、南ロンドンでのスタートはさらに悲惨なものとなった」と、シーズンの約3分の1が終わる段階でゴールに絡めていない鎌田の厳しい状況を伝えた。 ピッチで結果を残すことで、評価を覆したい鎌田だが、フルハム戦の一発退場によって、ここから3試合の出場停止になる見込みだ。鎌田の能力を知るグラスナー監督が解任されると、鎌田にとってはマイナスになる可能性が高いだけに、鎌田が不在のなかで迎えるここからの数試合は、クラブにとっても鎌田のキャリアにとっても重要なものとなりそうだ。
FOOTBALL ZONE編集部