見せ場なく6位に終わったフェルスタッペン「赤旗で台無しに。4秒も遅く走らなければならないレースなんて」/F1モナコGP
2024年F1モナコGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは6番グリッドから6位でフィニッシュした。1周目に多重クラッシュが発生し、赤旗レース中断に。ハードタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、リスタートでミディアムタイヤに履き換えた。 【関連写真】2024年F1第8戦F1モナコGP 赤旗提示時のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス) フェルスタッペンの前を走るジョージ・ラッセル(メルセデス)は、同じミディアムを履き、最後まで走り切ることを視野に入れて非常に遅いペースで走っていた。オーバーテイクが困難なサーキット特性により、フェルスタッペンはラッセルの後ろを走り続けるしかなかった。 後ろを走るルイス・ハミルトン(メルセデス)は、背後に大きなギャップを築き、フリーストップを得ることができたために、51周目にピットイン。これを受けてフェルスタッペンもハードタイヤに交換し、6番手を維持したままでコースに復帰した。 フレッシュタイヤのフェルスタッペンは、再びラッセルに追いついたものの、追い越すことはできず、6位でチェッカーを受けた。レース中、フェルスタッペンは無線で「すごく退屈。枕を持って来ればよかった」と冗談を言っている。 ■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング) 決勝=6位(78周/78周) 6番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→ハード もちろん、一番大事なことは、チェコ(セルジオ・ペレス)があれだけのクラッシュの後で無事だったことだ。彼のマシンは大きなダメージを負っていた。事故は不運だったが、幸い、彼にけがはなかった。 赤旗によって、僕たちの戦略が台無しになった。全員が最後までタイヤを管理して走るだけのレースになったんだ。ピットストップで状況が変わるということもなかった。 最後までタイヤを持たせて走りきるために、極端にペースを落とさなければならなかった。2周にわたってジョージをパスしようと試みたが、それはとても難しかった。 マシンの乗り心地は今日もあまり良くなかったし、予選ではペースが良くなかった。 今日はとても退屈なレースになり、やれることはあまりなかった。今週末はうまくいかなかった。でもポジティブなのは、自分たちのマシンの弱点が何かを理解していることだ。これを改善することができれば、ラップタイムを大きく取り戻せるはずだ。 去年のようなシーズンはめったにないから、現実的に考えている。チームとしてとても強い状態を維持しているから、過剰反応することなく、レースを分析し、前に進む。 (レース後にメディアに対して語り)ストレートの一部ではハーフスロットルで走り、本来のペースより4秒遅く走っていた。これは本当のレースではない。 可能であれば、(コースレイアウトについて)いくつか変更を試してみたい。そうすれば興奮が高まるだろう。(レイアウト変更について)意見を聞かれたら、何が可能か提案するつもりだ。 [オートスポーツweb 2024年05月27日]