ITエンジニアが使う生成AI 「Copilot」「GPT-4」を超えた1位は?
エンジニア向けキャリア支援サービスを手掛けるLAPRAS(東京都品川区)は、ITエンジニア881人を対象に生成AIサービスの利用状況などを調査した。 【画像】ITエンジニアが現在活用しているLLM 生成AIをプロダクトやサービスに利用しているエンジニアは3割に上った。生成AIの基盤技術となる大規模言語モデル(LLM)の開発・公開が相次ぐ中、ITエンジニアが最もよく使っているLLMとは――。 現在、生成AIをプロダクトやサービスに「活用している」と回答したITエンジニアは33.1%を占めた。一方で、生成AIの利用を「やめた」とした人も14.4%と一定数いた。
ITエンジニアが活用しているLLMは?
ITエンジニアが現在、最も活用しているLLMは「ChatGPT」となり、利用率は38.9%に上った。次に「GPT-4」(29.7%)、「Copilot」(18.4%)が続き、その他「Google Bard」(14.5%)や「Gemini」(12.7%)が上位となった。
ITエンジニアの転職動向
ITエンジニアの転職市場は、人材不足などを背景に求人数が増加傾向にある。ITエンジニアの転職活動状況について、「転職活動をしている」とした人の割合は、2023年より2.6ポイント減少した。 一方で「転職を考えていない」とした人の割合は、4年連続で減少し、23年比マイナス2.0ポイントだった。また「転職を考えているが動いていない」とした人は増加傾向となり、転職潜在層が増えていると考えられる。 現在の所属状況について「副業している」とした人は13.9%となり、23年より2.8ポイント減少。一方で「フリーランス」という回答は14.9%と、23年より1.4ポイント増加した。 働き方については「ハイブリッド(出社とリモートワークの組み合わせ)」が増加していることが分かった。一方で理想の働き方は「フルリモート」が最も多く26.3%に上った。
技術アウトプットの頻度は?
ITエンジニアには、自身が習得した学びをブログやイベント登壇など、さまざまな方法でアウトプットすることを奨励される風潮がある。 こうしたアウトプットの頻度について、「年1回以上アウトプットする」とした人は合わせて26.7%に上り、過去4年間の調査で最高を更新した。 年1回以上アウトプットする人とそうでない人の働き方を比較した結果、アウトプットしている人のうち、フル出社で働く人は9.2%にとどまる結果に。理想と現在の働き方のギャップも少ない傾向となった。一方で、アウトプットをしていない人については、4割がフル出社していることが分かった。 調査は3月29~30日にインターネットで実施。会社員(技術職)および自由業と答えた2万人のうち、エンジニア周辺職種だと答えた881人から回答を得た。
ITmedia ビジネスオンライン