宮原健斗

◆ドラディション「ＤＲＡＤＩＴＩＯＮ　２０２４　ＤＲＡＧＯＮ　ＥＭＰＩＲＥ　ＰＨＡＳＥ―２」（２４日、後楽園ホール）観衆８２５ 　プロレス界のレジェンド藤波辰爾（７０）が主宰する「ドラディション」は２４日、後楽園ホールで「ＤＲＡＤＩＴＩＯＮ　２０２４　ＤＲＡＧＯＮ　ＥＭＰＩＲＥ　ＰＨＡＳＥ―２」を開催した。 　メインイベントのスペシャル６人タッグマッチで全日本プロレスのチャンピオンカーニバルを制した宮原健斗が綾部蓮、大日本の関本大介と組んで藤波、新日本プロレスの永田裕志、ＬＥＯＮＡと対戦した。 　 　前回の３・５後楽園大会で宮原は藤波との６人タッグが決まっていたが、藤波がインフルエンザに感染し欠場。２か月越しの待望の対決は、藤波にドラゴンスクリューを決められたが、宮原もヘッドシザーズで絞め上げるなど緊迫の攻防を展開。ＬＥＯＮＡには、掟破りのドラゴンスリーパーを敢行するなど試合は白熱。さらに前回大会で破ったＬＥＯＮＡとリング上、場外で激しくぶつかり合った。最後は、綾部が永田のバックドロップホールドに敗れたが、試合後も場外でＬＥＯＮＡと衝突し遺恨が深まる結果となった。 　バックステージで宮原はＬＥＯＮＡを「あの藤波さんの息子、名前なんていったっけな…アイツしつこいな。試合終わってんだろう？もう。続きもないんだからいいだろう。アイツ勘違いしてんだよ。アイツを相手にしてあげたのは俺のサービスだからな。１回限りだ。２度目はねぇと思ってよ、アイツしつこく来たな。３度目はあるかないかは、お前次第だ。ただ、ねぇだろうな？今のままじゃ」と切り捨てた。 　そして「そんなことはさておき」と切り出すと「今日大事だったのは藤波辰爾さんとふれあうことだ。どんな修羅場をくぐり、どんな体を触った瞬間にどんな感じ方をするか。俺は今日、それを感じたかったんだ」と打ち明け「最初に手を合わせた瞬間にあの人がくぐってきたあの昭和の殺伐とした時代をくぐり抜けてきた闘争心を俺は体中から学ばせてもらったよ。藤波辰爾さんと触れることができた」とドラゴン魂を吸収したことを明かし、５・２９後楽園で挑戦する三冠ヘビー級王者・安齊勇馬へ「今、俺はレジェンドに触れ、温故知新を俺の中に入ったから強ぇぞ。お前みたいな顔だけのスーパールーキーが三冠ベルトは重いな。５月２９日、俺が三冠ベルトをとって全日本プロレスを次のステージに行こうじゃねぇか」と王座奪還を予告していた。 　◆ドラディション５・２４後楽園全成績 　▼メインイベント　スペシャル６人タッグマッチ　６０分１本勝負 藤波辰爾、○永田裕志、ＬＥＯＮＡ（１８分５６秒、バックドロップホールド）宮原健斗、関本大介、綾部蓮● 　▼セミファイナル　６人タッグマッチ　４５分１本勝負 越中詩郎、船木誠勝、○ＡＫＩＲＡ（１４分５７秒、ムササビプレス→片エビ固め）長井満也、黒潮ＴＯＫＹＯ　ＪＡＰＡＮ、ＭＡＺＡＤＡ● 　▼タッグマッチ　３０分１本勝負 △田中将斗、納谷幸男（１２分２２秒、両者リングアウト）石川修司、吉田綾斗△ 　▼タッグマッチ　３０分１本勝負 ＴＡＭＵＲＡ☆ＧＥＮＥ☆、○将軍岡本（１１分１９秒、カイケツ→片エビ固め）羆嵐、アンディ・ウー● 　▼吉江豊ＭＥＭＯＲＩＡＬ　タッグマッチ　３０分１本勝負 倉島信行、〇田島久丸（９分３５秒、リバーススプラッシュ→体固め）ＬＥＯＮＡ、三州ツバ吉● 　▼シングルマッチ　１０分１本勝負 △チチャリート・翔暉（１０分時間切れ引き分け）秦野友貴△