幻想にいざなうボシ灯籠4000個 「吉田皿屋ひかりぼし」 嬉野市で10月20日まで
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肥前吉田焼の産地、嬉野市の吉田皿屋地区で19日夜、光とアートのイベント「吉田皿屋ひかりぼし」が始まった。焼き物の窯詰め道具「ボシ」を灯籠代わりに、約4千個のLED電球の淡い光が幻想的に浮かび上がった。20日まで。 ボシは、焼成時に焼き物を入れる素焼きの耐火性容器。使用する機会が減っており、再利用することで、400年以上続く焼き物産地の魅力をアピールする。 辺りが暗くなった午後6時前からボシ灯籠に明かりがともった。メイン会場の肥前吉田焼窯元会館では、円が幾重にも重なる巨大な幾何学模様が夕闇に映え、幻想的な雰囲気に包まれた。周辺では県内外のクリエイターらの展示や、窯元でナイトマーケットを開催。来場者は秋の夜長のアート鑑賞を楽しんだ。 20日も午後9時半ごろまで開く。入場料は500円。問い合わせは実行委員会、電話0954(43)9322。(市原康史)
市原康史