インフルエンザ流行…福井県内に「警報」 感染者の7割が14歳以下 学校授業再開、拡大恐れ
福井県内でインフルエンザの流行が拡大しているとして県は1月8日、発令中の注意報を警報に切り替えた。感染者の7割は14歳以下。県保健予防課は小中学校の授業が再開されるなど、年明けで社会が動き出し、今後も感染者が増える可能性があるとして手洗いなど感染対策の徹底を呼びかけている。 県が同日発表した感染症発生動向調査速報によると、昨年12月23~29日の1週間に県内39の定点医療機関から報告された感染者数は前週比1・8倍の1526人と5週連続で増加。1定点当たり39・13人となり、警報基準(30人)を超えた。 1定点当たりの感染者数を地域別にみると、二州61・00人、福井市46・00人、坂井・あわら42・00人、丹南39・13人が多く、若狭26・67人、永平寺町13・50人、奥越9・75人。年代別では10歳未満が823人、10~14歳が244人で特に多かった。 昨年12月30日~1月5日の感染者は1042人で1定点当たり26・72人と減少。1定点当たりの感染者数が10人を下回ると警報解除となる。 県保健予防課は基礎疾患のある人は重症化リスクが高く、妊娠中の女性や幼児、高齢者も特に注意が必要としている。急な発熱、せきなどの症状がある場合は早期に医療機関を受診するよう促している。
福井新聞社