セルジオ・ペレス

　今シーズンは低迷が続いており、契約満了を待たずにレッドブルか更迭されるのではないかという噂すら出ているセルジオ・ペレスは、F1を退いた後にインディカー・シリーズに参戦することには興味はないようだ。 【動画】角田裕毅、インディカーのマシンを初ドライブ 　ペレスは今年の6月に、2026年までの契約をレッドブルと締結した。しかし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが4年連続のワールドチャンピオンに輝いた一方、ペレスは低迷。未勝利であり、ドライバーズランキングでも8番手……チームがコンストラクターズチャンピオンを目指す上で、足枷となってしまっている。 　そのような状況から、2026年までの契約は破棄され、今シーズン限りでペレスはレッドブルのシートを失うことになるのではないかという話も根強い。レッドブルは、最終戦アブダビGP終了後に会議を開き、来季のドライバーラインアップを検討する旨を明かしている。 　そのペレスは先週、ホンダが主催するイベントに登場。その場でF1キャリアが終わった後、インディカーに挑戦することに興味はあるかとの質問を投げかけた。現在のインディカーには、ロマン・グロージャンやマーカス・エリクソンなど、F1経験者が複数参戦中。またペレスと同じメキシコ出身であるパトリシオ・オワードの活躍もあり、メキシコでの人気も高まっている。 「特にないね」 　ペレスはインディカーに参戦することに対する興味について、そう語った。 「正直に言うと、引退する時の理由のひとつは、もう十分にやり尽くしたからだと思う。F1のこのレベルで、もう十分やったとね。しかもF1はスケジュールが非常にタイトだ。家には小さな子供たちもいるから、もっと家族と過ごしたいと思うだろうね。そういう点では、F1で以前得られていたようなモノを得るのは、本当に難しいと思う」 　とはいえ、インディカーに参戦しているドライバーたちを尊敬していると、ペレスは言う。 「インディで彼らがやっていることについて、本当に尊敬している。でも僕は、怪我などせずにキャリアを終えられればと思っているんだ」 「インディに挑戦することを考えると、そこで活躍しているドライバーたちについては、本当に敬意を抱いている。でも同時に、そのシリーズだったり、ああいうスピードでの経験が浅いにもかかわらず参戦しているドライバーもいる。そういう影響を受けることは、F1でのキャリアを終えた後にやりたいと思うようなことではないと思う」 　一方でペレスは、ル・マン24時間レースやデイトナ24時間レースなど、1年のうちに少数のレースに参戦し続けたいと語る。 「そうだね」 　スポット参戦することについて尋ねられたペレスはそう語る。 「年に1～2戦はレースに出るだろう。ドライバーとしては、そういうことをすぐに検討するだろう。レースを完全に辞めるのは、本当に難しいことだからね」