田中角栄元首相が築いたかつての保守王国・新潟で自民党が大敗したワケ…“2000万円支給”で強まった逆風…野党共闘・保守分裂の影響も
立憲の勝因に“野党共闘” 4区では“保守分裂”も
一方で、立憲側は与野党対決の構図に持ち込めたことが勝因の一つと言える。 立憲民主党の野田代表は共産党とは連携しないことを明言していたが、新潟県内では「新潟方式の野党共闘」を築いてきた背景もあり、共産党が候補者を擁立したのは1区のみ。 この1区でも、党の目標である「比例」での議席奪還を中心に訴えたため、西村氏への影響は最小限に。 出口調査の結果でも2区~5区では共産党支持層の7割~8割が立憲の候補に投票していた。 一方で4区については、自民党の泉田氏が無所属で出馬したことでの保守分裂の影響は否めない。 泉田氏は当初「野党票も取るのでは」と見られていたが、泉田氏に投票した人の立憲支持層は1割ほど、自民党支持層は4割ほどとなった。 結果、鷲尾氏は比例復活できず、米山氏が漁夫の利を得た形となった。 自民党県連は今回、小選挙区で全敗した事実をどう受け止め、再出発を図るのか。2025年の夏には参院選も控えているため、県連の建て直しは急務だ。 (NST新潟総合テレビ)
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