【ニューイヤー駅伝】黒崎播磨 急成長の入社2年目福谷颯太に注目
■若い選手が力をつけ戦力アップ!過去最高順位さらには優勝へ 実業団の駅伝日本一を決めるニューイヤー駅伝が元日に群馬で開催される。 近年勢いをみせているのが北九州市を拠点とする黒崎播磨だ。 2022年大会では55年ぶりに6位に入ると、前回は過去最高の4位。 入社後にメキメキと力をつけている選手が多い。チームを指揮する澁谷明憲監督も手応えを口にしている。 【写真で見る】ニューイヤー駅伝で初の3位以内、さらには悲願の初優勝を狙う黒崎播磨 黒崎播磨 澁谷明憲 監督 「メンバーとしては去年とほぼ一緒だが、若い選手たちが上積みをつけて力がついてきた。チームとしては優勝を一番に掲げている。1区で先頭が見える位置でレースを進めて、2・3・4区で先頭に立つというのが目標。後半は一区間一区間粘って勝負していきたい」 ■新たな戦力も台頭九州実業団毎日駅伝で東京五輪代表相手に強気な走り マラソン2時間6分35秒の自己ベストを持つ細谷恭平主将や日本選手権10000m8位の田村友佑選手、さらには2023年のパリ五輪マラソン代表選考会=MGCで9位に入った土井大輔選手など実力のある選手がそろう一方で、新たな戦力の台頭も見られる。 ニューイヤー駅伝の予選会をかねた、11月の九州実業団毎日駅伝では黒崎播磨は、旭化成とアンカーまでもつれる白熱の先頭争いを繰り広げた。 旭化成のアンカーは東京五輪10000m代表の相澤晃選手。 学生時代も箱根駅伝”花の2区”で区間新(当時)を樹立した、日本のトップランナーだ。 対する黒崎播磨のアンカーは筑波大学出身の2年目福谷颯太選手。 学生時代は関東学生連合で箱根駅伝”山のぼりの5区”を走り、黒崎播磨に入って力をつけてきた。 ほぼ同時でタスキを受け取ったふたりだが、途中から福谷選手が相澤選手を引っ張る展開に。 最後はトラック勝負となり、わずか1秒差で敗れたものの、東京五輪代表に引けをとらない走りを披露した。 黒崎播磨 福谷颯太 選手 「相澤選手はトラックでオリンピックに出られるような選手だったので、トラックに入るまでに相澤選手の体力や精神的にどれだけダメージを与えられるのかなと思った。自分が出るぞと決めたところからは、結構自分らしく前に出てみようかなと思って走った」 黒崎播磨 澁谷明憲 監督 「ただついて、負けたではなくて。攻める姿勢を見せて、積極性の中で負けたので。そこは評価して、力がついたなと成長を実感した」