車体も「奈良」車内も「奈良」 奈良交通観光バス ラッピング車両導入
奈良交通(奈良市)は16日、訪日外国人旅行客(インバウンド)の利用を想定した定期観光バス「パーフェクト・ナラ・パーク・ツアー」の運行開始時刻を午前から午後に変更し、同バス専用としてラッピング車両を導入した。「より一層、奈良を楽しんでもらいたい」と、車体に外国人観光客に人気の「若草山からの夕陽」をイメージした絵を施したほか、座席のシートカバーに鹿などのイラストをプリントし、カーテンを茶褐色に白斑点の「鹿の子(かのこ)模様」とした。 [写真]鹿などのイラストをプリントした座席のシートカバー=18日、奈良市三条本町のJR奈良駅前東口4番のりばに停車中のラッピング車両の車内
同バスを利用するなどした外国人観光客対象のアンケート調査で、これまでの午前9時半出発だと大阪や京都に宿泊する観光客は利用しづらいとの意見があり運行開始時刻を変更した。 月曜と水曜の午後0時半にJR奈良駅前(奈良市三条本町)を出発し、東大寺大仏殿や春日大社本殿、若草山山頂などを巡り同4時40分に県コンベンションセンター(同市三条大路1丁目)で解散。英語ガイドが同行し、料金は1万1千円(小学生以下8千円)で拝観料や翌日まで使える路線バスのフリー乗車券(奈良・大和路区間)などが付く。 12月23、25、30日と来年1月1、6、13日、3月12日は運休。チケットは、同社ホームページや海外のオンライン旅行会社などで購入できる。問い合わせは同社乗合事業部、電話0742(20)3150。