姉の首を絞め殺害し通帳を奪った罪に問われたホームレスの女 ”謎多き強盗殺人事件”きょう初公判
去年6月、福岡県水巻町の町営住宅でこの部屋に住む辻つぐみさん(当時52歳)に催涙スプレーを噴射し、首を絞めて殺害したうえ、通帳を奪ったとして強盗殺人の罪で起訴された妹の和美被告(52)。 【写真で見る】事件当時、現場周辺画像 長年ホームレス生活を続けながら、通りすがりの人に”性的サービス”をして日銭を稼いでは、共犯とされる知人の女(強盗致死の罪で起訴)に現金を渡し続けていたとみられている。 捜査関係者が「異様な人間関係」と語る”謎多き強盗殺人事件”の裁判員裁判が5日始まる。 ■北九州市の歓楽街から姿を消した「ワンコイン」と呼ばれた女 北九州市八幡西区にあるJR黒崎駅前の歓楽街。 昼の時間に駅前にあるパチンコ店や公園に現れる有名な女がいた。 周辺の店の人によると、女は夏でもマスクを着用し厚着だったという。 いつも大きなリュックサックを背負い、両手に大きな荷物を抱えていた。 周辺の飲食店関係者によると、この女は、パチンコ店から出てくる人に声をかけ、ホテルやトイレで性的なサービスを行っていたという。 ”1回500円”という話があったことから女のことを「ワンコイン」と呼ぶ人もいた。 歓楽街で有名だったという女は、ある事件の発生を境に姿を見せなくなったという。 ■閑静な住宅街で起きた惨事52歳女性が遺体で見つかる その事件は閑静な住宅街にある2階建て町営住宅の1室で起きた。 2023年6月5日、福岡県水巻町でこの部屋に住む辻つぐみさん(当時52歳)が遺体で見つかった。 司法解剖の結果、死亡原因は首を圧迫されたことによる窒息。 6月2日から3日ごろに亡くなっていた。 つぐみさんは、居間にうつ伏せで倒れていて、両手両足が縛られていた。 首を絞められた痕があり、襲われたときについたとみられる複数のあざも確認された。 警察は殺人事件と断定し、捜査本部を設置した。 近所の住民は、つぐみさんに「ハキハキして痩せて優しい人。。『おばあちゃんおはよう、今から仕事行ってくるね』と明るく声をかけられた」と語っていた。