特定技能の外国人の新たな働き方 夏は「農業」冬は「スキーリゾートのホテル」 人手不足に対応 双方にメリットも
新たな働き方です。特定技能の在留資格を持ち長野県内で農業に従事する外国人を、仕事がなくなる冬場だけ、スキーリゾートのホテルで受け入れる取り組みが始まりました。外国人にもホテル側にもメリットがあります。 「これからシーズンは、佳境を迎えます。体調管理をしっかりして、プリンスホテルを盛り上げましょう」 志賀高原のホテルで行われた、オリエンテーション。 話を聞いていたのは、インドネシア人のスタッフ11人です。レストランの接客や調理補助を担います。 モハマド・ファト二さん(33): 「サービスの仕事をしたいと思います。そこで色んな外国人とかと仲良くしたいと思って、頑張りたいと思います」 今回の採用は、人手不足に対応する新たな取り組みです。 11人は、「農業」の特定技能の在留資格で夏場は川上村や南牧村などの農家で働いています。 しかし、転職ができないため、仕事がなくなる冬場は、一時帰国していました。 一方、ホテル側は、繁忙期を迎えるため冬場の人手の確保が課題となっていました。 冬場に働く場がほしい外国人と、人手がほしいホテル。そのニーズをマッチさせたのが今回の採用です。 外国人の就労支援に取り組む伊那市の「AIC」が、「外食業」の特定技能の取得をサポートし、ホテルで働くことを可能にしました。 双方にメリットがあります。 ムハッマド・ズルフィカルさん(24): 「帰国してもお金がかかるので、帰国しない方がいいなと思ったので、仕事があれば感謝します」 志賀高原プリンスホテル ホテル営業 山崎浩史チーフマネージャー: 「リゾートの課題でもあります、人手不足というものが少しでも解消できればいいなと思っている。明るさとか存分に活かしていただいて、お客様を喜ばせていただきたいなという風に思っています」 今シーズンは白馬村のホテルもインドネシア人3人を受け入れていて、「AIC」では、他の地域にも広げていきたいとしています。
長野放送
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