全米大流行ウーバー利用でマイナリーガーが680kmを約8万円で移動して話題
メジャーリーグ、シアトル・マリナーズ傘下の3Aチーム、タコマ・レイニアーズの選手が、アメリカで大流行の“Uber(ウーバー)”を使ってアリゾナ州フェニックスからニューメキシコ州アルバカーキまでのおよそ420マイル(約680km)、時間にして7時間の距離を683ドル52セント(約7万6554円)で移動したことで話題を呼んでいる。 “Uber(ウーバー)”は、自動車の配車ウェブサイトならびアプリ。一般人が自家用車を使って他人を運ぶもの。予め登録することによって自らの現在地を読み取るため、行き先を打ち込むだけで、そこまでかかる大体の料金が前もってわかり、近くにいるドライバーが迎えに来てくれる。アプリで位置がわかるためイライラして待つ必要もない。支払い方法などが登録時に決まっているため、ドライバーと現金でお金のやり取りをする必要がなく“ぼったくり”も防止され、また顧客にとっては計算が面倒くさいチップの支払いが無用。さらに運賃がタクシーよりもずっと安いために多くの人が利用、大流行している。 ビジネス・インサイダー紙が2014年に発表した調査によると、時速30マイル(約48km)で5マイル(約8km)、アイドリングなしで走った場合、地域によって違うがシカゴではタクシーが14ドル(約1569円)に対し、ウーバーが9ドル50セント(約1065円)。ロサンゼルスでは、タクシーが16ドル35セント(約1833円)に対し、ウーバーが9ドル40セント(約1054円)。逆にニューヨークでは、タクシーの15ドル50セント(1737円)の方がウーバーの17ドル75セント(約1989円)よりも安いのだが、タクシーの利用者が20%のチップ払えば、結局18ドル60セント(2085円)となり、ウーバーより高くなる。 今回ウーバーを利用したレイニアーズのマイナー選手は、リリーフ投手のマイク・ロー、内野手のD.J.ピーターソン、一塁手のダン・ボーゲルバック、投手のパット・ライト。チームとの移動だと午前3時に出発であったため、本当は飛行機で移動してチームと同じぐらいの時間にアルバカーキに到着する予定だったが、飛行機のチケット購入に失敗し突如移動の作戦を変更。レンタカーを借りればもっと安く済んだ可能性もあるが、アルバカーキに着けば試合が待っている選手にとって自分達で運転するのは酷。それならば、4人で割って1人170ドル(約1万9053円)ずつ支払い、車の中で寝て移動した方が、効率が良いというものだ。 無事アルバカーキに到着した4人のうち、野手の二人が同日の試合に出場。5-6で惜敗した試合でピーターソンは3打数無安打だったが、ボーゲルバックは4打数1安打で1打点も挙げた。